■内容
「赤毛のアン」の英語セミナーは、2002年に第1期スタート。ご好評につき、毎年2回ずつ開催し、のべ650名以上の方々に、全国からご参加いただいている人気講座です。2009年春は、3月に、第16期が開催されます。
講座では、『赤毛のアン』の原書 "ANNE OF GREEN GABLES" を、講師の松本侑子さんが、1文ずつ音読しながら、丁寧に解説して、日本語に訳していきます。
毎回、セミナーの1週間前に、1章あたり150〜230語の単語・熟語帳を、メールでお送りします。全3回で450語〜690語におよぶ単語を、自分でひく手間がなく、自宅でじっくりと予習、復習ができます。
毎回、お菓子と紅茶のティータイムがあります。
前回の参加者の様子
■『赤毛のアン』のあらすじ
カナダ東海岸のプリンスエドワード島州に、独身兄妹のマシューとマリラが暮らしていました。2人は農業の手伝いのために、孤児院に男の子を頼んだところ、間違って赤毛の女の子アン・シャーリーがやって来ます。
アンは、マシューとマリラの愛情を受けながら、独特の魅力をもった、賢く優しい娘へ育っていきます。豊かな自然に恵まれた島で暮らす5年間を美しい描写とともに、ユーモラスに、また感動的につづった家族愛の名作です。従来は児童書として紹介されてきましたが、作中には、英米文学と聖書からの引用が約100カ所ある、知的で芸術的な小説です。
■今回のテーマ
第16期のテーマは、「アン・マリラ・リンド夫人の友情物語」
3人の女性の温かな交流を描いた3つの章、第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」、第9章「レイチェル・リンド夫人、呆れかえる」、第10章「アンのお詫び」を、1章ずつ読んでいきます。
毎回、「ミニトーク」として、物語の理解を深める解説コーナーがあります。作中に引用される英米文学、時代背景、当時の暮らしなどを説明します。
物語の舞台プリンスエドワード島の写真も、上映します。ここ数年、カナダ・プリンスエドワード島を、毎年、訪問している松本侑子さんが、現地で撮影した写真の数々です。
■対象
楽しみながら英語のペイパーバックを読みたい人、『赤毛のアン』が好きで原文で味わいたい人、アンの世界の背景をくわしく知りたい人、英文を読む力をつけたい人、翻訳に興味がある人など、どなたでも歓迎いたします。
講師が、受講される方を指名して質問することはありませんので、英語に自信がない方でも、安心して参加できます。また授業中には、随時、ご質問を受けつけていますので、わからない点は、ご自由にご質問ください。
これまでのセミナーでは、10代から60代、70代の方まで、幅広い年齢の方々が、参加されています。毎回、男性の参加者も3名〜5名いらっしゃいます。
セミナーごとに完結の講座ですので、初めての方も、まったく問題なく受講できます。初めてのご参加を大歓迎します!
これまでのセミナー
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英語セミナーにご参加のみなさんと、2008年秋の講座にて |
『赤毛のアン』の英語セミナー1 2002年夏
『赤毛のアン』の英語セミナー2 2002年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー3 2003年春
『赤毛のアン』の英語セミナー4 2003年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー5 2004年春
『赤毛のアン』の英語セミナー6 2004年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー7 2005年春
『赤毛のアン』の英語セミナー8 2005年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー9 2006年春
『赤毛のアン』の英語セミナー10 2006年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー11 2007年春
『赤毛のアン』の英語セミナー12 2007年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー13 2008年春
『赤毛のアン』の英語セミナー14 2008年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー15 2009年新春(大阪初開催)
■日時
第1回 2009年 3月 7日(土)13:30〜15:30 (13:00開場:受付開始)
第2回 2009年 3月14日(土)13:30〜15:30 (13:00開場:受付開始)
第3回 2009年 3月21日(土)13:30〜15:30 (13:00開場:受付開始)
■プログラム
第1回 3月 7日(土)…第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」
ずっと独身で暮らしてきた初老の兄妹マシューとマリラが、孤児をひきとると聞いて、ご近所のレイチェル・リンド夫人が仰天する場面から、マリラとリンド夫人の、長い付き合いの気さくな女友だち同士の会話を読みます。
作者のモンゴメリは、この第1章では、主人公のアンをあえて登場させず、その代わりに、周囲の人々の性格を、たくみに描きわけながら、読者に紹介していきます。そのすばらしい構成と英文を存分に味わいましょう!
ミニトーク
……マリラが、カナダ本土からやって来る孤児の「男の子」のために用意した夕食、そのお献立から伺えるマリラの性格について。また物語の後半でマリラが作る夕食との対比。
マリラが夕食で用意したお献立の1つ、「野生リンゴの砂糖煮」のクラブアップルについて。
第1章の冒頭でリンド夫人が16枚編んだ「キルト(ベッドカバー)」の説明と写真。
第2回 3月14日(土)…第9章「レイチェル・リンド夫人、呆れかえる」
マリラが引き取った孤児アンを見に来たリンド夫人は、「なんと赤毛で、やせっぽちで、みっともない子だろう」と、思った通りをずけずけと口にします。
アンはカンカンに怒って、ひどい癇癪をおこします。この激しくも、ユーモラスな場面を読んでいきましょう。
またこのとき、マリラは、親友のはずのリンド夫人に言い返して、思わずアンをかばいます。来たばかりのアンに対して、マリラの心のなかに、身内意識、家族愛が芽ばえていく、ほのぼのとして深い心理描写を、じっくり読解します。
ミニトーク
……アンの身体描写の西洋文化における意味について。赤毛とそばかす、緑色の目について、英文学やキリスト教からご説明します。
第3回 3月21(土)…第10章「アンのお詫び」
癇癪をおこしたアンは、リンド夫人の家へ謝りに行きます。アンの大げさで、芝居がかったお詫びの台詞を、楽しく読みましょう。
その帰り道、リンド夫人に許されたアンは、幸せいっぱいでマリラの手を握ってきます。そのとき、マリラは、自分の胸に、アンへの母性愛がわきあがってきたことに初めて気づいて、動揺します。それまで堅苦しく生きてきたマリラが変わっていく場面の優しく、温かみのある文章と会話を、丁寧に読みましょう。
ミニトーク
……この章に引用される英国のキリスト教小説『天路歴程』について。
『天路歴程』をパロディにした『若草物語』と『赤毛のアン』の信仰について。
開場 13:00
開始 13:30 (約110分の講義・講演と約10分のQ&A、ティータイム)
終了 15:30
紅茶とお菓子がつきます。
■単語帳の販売
受講者の皆さまのご要望におこたえして、これまでの講座で読んだ章の単語・熟語帳を販売しています。今まで参加されなかった方も、ご自宅で、『赤毛のアン』の原書を第1章から読み進めることができます。
各章とも1章あたり150〜230語の単語・熟語にくわえて、若干の文法解説、プリンスエドワード島で撮影したカラー写真も掲載しています。
販売する章は以下です。(各500円・税込み)
第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」 |
*3/7の受講料に含まれます。 |
第2章「マシュー・カスバートの驚き」 |
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第3章「マリラ・カスバートの驚き」 |
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第4章「グリーン・ゲイブルズの朝」 |
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第5章「アンの生い立ち」 |
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第6章「マリラの決心」 |
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第7章「アンのお祈り」 |
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第8章「アンの教育始まる」 |
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第9章「レイチェル・リンド夫人、呆れかえる」 |
*3/14の受講料に含まれます。 |
第10章「アンのお詫び」 |
*3/21の受講料に含まれます。 |
第11章「日曜学校の印象」 |
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第12章「おごそかな誓いと約束」 |
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第13章「待ち焦がれる愉しさ」 |
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第14章「アンの告白」 |
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第15章「学校での一騒動」 |
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第16章「お茶会、悲劇に終わる」 |
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第17章「新たな生き甲斐」 |
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第18章「アン、救援に行く」 |
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第19章「演芸会、悲劇、そして告白」 |
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第20章「豊かな想像力、道をあやまる」 |
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第21章「風変わりな香料」 |
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第22章「アン、お茶に招かれる」 |
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第23章「アン、名誉をかけて事件で、憂き目にあう」 |
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第24章「ステイシー先生と教え子たちの演芸会」 |
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第25章「マシュー、パフスリーブにこだわる」 |
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第26章「物語クラブの結成」 |
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第27章「虚栄心、そして苦悩」 |
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第28章「不運な百合の乙女」 |
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第29章「一生忘れられない思い出」 |
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第30章「クィーン学院受験クラス、編成される」 |
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第31章「小川と河が出会うところ」 |
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第32章「合格発表」 |
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第33章「ホテルの演芸会」 |
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第34章「クィーン学院の女子学生」 |
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第35章「クィーン学院の冬」 |
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第36章「栄光と夢」 |
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第37章「死という命の刈りとり」 |
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セミナー会場での限定販売です。ぜひ会場でご覧ください。
■講師
松本侑子(まつもとゆうこ)作家・翻訳家/日本ペンクラブ常務理事
1963年生まれ、筑波大学社会学類卒。テレビ局勤務をへて、『巨食症の明けない夜明け』(集英社文庫)で、すばる文学賞受賞。英米文学からの引用を解説した日本初の訳注つき全文訳『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』(集英社文庫)で脚光を浴びる。著書に、『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』(集英社)、『誰も知らない「赤毛のアン」』(集英社)、『赤毛のアンへの旅〜秘められた愛と謎』(NHK出版)など多数。2007年、NHKラジオ第2放送『ものしり英語塾』にて「謎とき赤毛のアン」講師、慶應義塾大学講師。2008年、NHK教育テレビ「3カ月トピック英会話〜『赤毛のアン』への旅」講師担当。最新刊は、2009年2月末発売のDVD+ブック『赤毛のアンへの旅〜あこがれのプリンスエドワード島へ』(NHK出版・3885円)
松本侑子ホームページ
『赤毛のアン』の原文
■受講料(税込み)
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リーダーズ |
メンバー・ゲスト |
110分の講義+10分のQ&A+ティータイム(計2時間) |
3回受講 |
18,000円 |
22,000円 |
2回受講 |
15,000円 |
18,000円 |
1回受講 |
9,000円 |
11,000円 |
※全3回の講座のコースですが、各回の講座は1回完結となっています。
※1講座単位でのお申し込みも可能ですが、コースでお申し込みになると、1講座あたりの受講料がお得になります。
※受講料には、予習用に事前にお送りする「単語・熟語帳」の教材費も含まれています。
本文に出てくる単語・熟語は、一日分のセミナーだけで150語以上になります。
■注意事項(お申込み前にご一読ください)
- 【お申込みはご入金をもって確定】となります。サイトでのお申し込みから5営業日以内にお振込みいただけない場合は、キャンセルせていただき、キャンセル待ちの方に順番を譲らせていただきます。
- 受講料をご入金いただきますと、それ以降のお申し込みのキャンセル・返金には応じられません。
- 講習期日が、講師あるいはイー・ウーマンの事情により変更される可能性があります。
- 変更の場合は事前に参加者にメールでご連絡いたします。
- 「リーダーズ」の方は、必ずログインしてからお申し込みボタンを押してください。ログインせずにお申し込みいただいた場合、「メンバー・一般」と同じ価格になります。
■テキストについて
参考テキスト |
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パフィン・ブックスのペイパーバック
Puffin Books "Anne of Green Gables" By L.M. Montgomery / Published by the Penguin Group (ISBN:0140324623)
*セミナー会場での販売はいたしません。
*ほかのペイパーバックをお持ちの方は、そちらをご持参ください。
→amazonで購入する |
『赤毛のアン』(集英社文庫・松本侑子訳)
ISBN:4087472019 税込み840円
*当日セミナー会場でもお求めいただけます。 |
■会場
イー・ウーマン セミナールーム(東京・表参道)
地図
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