■内容
「赤毛のアン」の英語セミナーは、これまでに、のべ400名以上の方々にご参加いただきました。大変ご好評につき、2007年春、第11期を開催いたします。
『赤毛のアン』の原書"ANNE OF GREEN GABLES"の文章を、作家・翻訳家の松本侑子さんが、1文ずつ音読しながら、文法を解説して訳していきます。
毎回、セミナーの1週間前に、1章あたり150〜230語の単語・熟語帳を、メールでお送りします。全3回で450語〜690語におよぶ単語を、自分でひく手間がなく、ご自宅でじっくりと予習、復習ができます。
また毎回、お菓子と紅茶のティータイムがあります。
■『赤毛のアン』のあらすじと、今回のテーマ
『赤毛のアン』について
……カナダのプリンスエドワード島に、老いた独身兄妹のマシューとマリラが暮らしていました。2人は農作業の手伝いのために、孤児院に男の子を頼んだところ、間違って赤毛の女の子アン・シャーリーがやって来ます。
アンは、マシューとマリラのもと、2人の愛情を受けながら、独特の魅力をもった、賢く優しい娘へ育っていきます。風光明媚な島で暮らす心温まる5年間を、ユーモラスに、また美しい描写でつづった涙と笑いと感動の名作です。
2007年春の講座の全体テーマ
……「お茶会のハプニングと優雅な楽しみ」。
物語の背景となる19世紀のカナダでは、お茶会は、ご婦人たちの大切な社交の場でした。10代のアンは、大人の女性たちのお茶会に憧れて、親友のダイアナとお茶会ごっこをします(第16章)。またグリーン・ゲイブルズに牧師さんをお招きして、ケーキを焼きます(第21章)。さらにアンは、牧師夫人のお茶会に呼ばれ、レディの礼儀作法を勉強してから出かけます(第22章)。
少しずつ大人の世界に興味を持っていくアンが初めて経験する楽しいお茶会とお菓子を描いた3つの章を読みながら、英語の文法、熟語、長文の読み方を、丁寧にご説明します。
ミニトークでは、物語の理解を深めるために、作中に引用される英国詩人バイロン、ブラウニングの詩の意味、聖書のことばについて解説します。また、お茶会の場面で登場するさまざまな食べ物や飲み物、当時の食生活についても、楽しくご説明します。物語の文化的背景を含めて、楽しみながら英語を学びたい方、ぜひご参加ください。
■対象
楽しみながら英語のペイパーバックを読みたい人、『赤毛のアン』が好きで原文で味わいたい人、アンの世界の背景をくわしく知りたい人、英文を読む力をつけたい人、翻訳に興味がある人など、どなたでも歓迎いたします。
講師が受講者を指名して質問することはありませんので、英語に自信がない方でも安心してご参加いただけます。また授業中には、随時ご質問を受けつけますので、わからない点は、ご自由にご質問ください。
これまでのセミナーでは、10代から50代、60代の方まで、幅広い年齢の方々が、参加されています。毎回、男性の参加者も3名〜5名いらっしゃいます。セミナーごとに完結の講座ですので、初めての方も、まったく問題なく受講できます。初めての方のご参加を大歓迎します!
これまでのセミナー
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英語セミナーにご参加のみなさんと、2006年秋の講座にて |
『赤毛のアン』の英語セミナー1 2002年夏
『赤毛のアン』の英語セミナー2 2002年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー3 2003年春
『赤毛のアン』の英語セミナー4 2003年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー5 2004年春
『赤毛のアン』の英語セミナー6 2004年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー7 2005年春
『赤毛のアン』の英語セミナー8 2005年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー9 2006年春
『赤毛のアン』の英語セミナー10 2006年秋
■日時
第1回: 2007年3月17日(土) 13:30〜15:30(13:00開場:受付開始)
第2回: 2007年3月24日(土) 13:30〜15:30(13:00開場:受付開始)
第3回: 2007年3月31日(土) 13:30〜15:30(13:00開場:受付開始)
■プログラム
第1回 2007年3月17日(土)〜第16章「お茶会、悲劇に終わる」
アンはダイアナを招いてお茶会を開きます。大人の世界に憧れる2人は、レディのようにおしゃまなご挨拶をします。そのユーモラスな描写を、楽しく読みます。それからアンは、マリラお手製の木苺水(ラズベリー・コーデュアル)をダイアナにふるまいますが、中身はスグリの果実酒(カラント・ワイン)! ダイアナは酔っぱい、禁酒の風潮もあって、大騒動がまき起こります。ところがマリラは、失敗をしたアンを叱るのではなく、アンの味方になって弁護します。厳格でアンを四角四面にしつけていたマリラが、アンを身内として弁護するようになっていく慈愛の変化も、丁寧に読みましょう。
ミニトーク
この章に登場する木苺水(ラズベリー・コーデュアル)、スグリの果実酒とは何でしょうか? アンとダイアナのお茶会の飲み物とお菓子をご説明します。また、当時の禁酒の風潮について、カナダの法律と宗教の観点から詳しく解説します。この章に登場する聖書のことばの意味も、ご紹介します。
第2回 2007年3月24日(土)〜第21章「風変わりな香料」
アヴォンリー村に新しく赴任した牧師夫妻を、グリーン・ゲイブルズ農場でもお招きすることになりました。マリラは腕によりをかけて、たくさんのご馳走を作ります。パフスリーブの似合う愛らしいアラン牧師夫人に憧れるアンも、一生懸命にレイヤーケーキを焼きますが、なぜか奇妙な風味に仕上がり、大失敗! ユーモアいっぱいの場面を楽しく読みます。
ミニトーク
マリラがこしらえる料理の数々(ふくらし粉を入れたビスケット、チキンのゼリー寄せ、牛タンの冷菜、赤と黄色のゼリー、ホイップクリームをそえたレモンパイとチェリーパイ、クッキー、フルーツケーキ、マリラお得意のイエロー・プラムの砂糖煮)はどんな食べ物なのか、ご説明します。またマリラが焼く英国式パウンドケーキと、アンが焼く米国式レイヤーケーキの違いに、2人の気質の違いも反映されていますので、その辺りもご紹介します。さらにこの章に引用される英国詩人バイロンの出世作「チャイルド・ハロルドの遍歴」についても、わかりやすくご説明します。
第3回 2007年3月31日(土)〜第22章「アン、お茶に招かれる」
アンは、アラン牧師夫人のお茶会に招待されます。生まれて初めて「ミス・アン・シャーリー」と宛名書きされた郵便の招待状を受けとって、アンは大感激します。そして牧師夫人と2人でお茶を頂いた喜び、十代のアンが感じたさまざまな事がらを、帰宅してから、マリラに熱心に語ります。
ミニトーク
グリーン・ゲイブルズ一家が信仰する長老派教会の牧師夫人について、またこの作品の執筆後に牧師夫人となった作者モンゴメリ自身の教会での活動について、ご紹介します。
開場 13:00
開始 13:30 (約110分の講義・講演と約10分のQ&A、ティータイム)
終了 15:30
紅茶とお菓子がつきます。
■単語帳の販売
受講者の皆さまのご要望におこたえして、これまでの講座で読んだ章の単語・熟語帳を販売します。今まで参加されなかった方も、ご自宅で、『赤毛のアン』の原書を第1章から読み進めることができます。各章とも1章あたり150〜230語の単語・熟語にくわえて、若干の文法解説、プリンスエドワード島で撮影したカラー写真も掲載します。
販売する章と価格(税込み)は、以下です。
第1章「レイチェル・リンド夫人の驚き」 |
500円 |
第2章「マシュー・カスバートの驚き」 |
500円 |
第3章「マリラ・カスバートの驚き」 |
500円 |
第4章「グリーン・ゲイブルズの朝」 |
500円 |
第5章「アンの生い立ち」 |
500円 |
第6章「マリラの決心」 |
500円 |
第7章「アンのお祈り」 |
500円 |
第8章「アンの教育始まる」 |
500円 |
第9章「レイチェル・リンド夫人、呆れかえる」 |
500円 |
第10章「アンのお詫び」 |
500円 |
第11章「日曜学校の印象」 |
500円 |
第12章「おごそかな誓いと約束」 |
500円 |
第13章「待ち焦がれる愉しさ」 |
500円 |
第14章「アンの告白」 |
500円 |
第15章「学校での一騒動」 |
500円 |
第16章「お茶会、悲劇に終わる」 |
3/17の受講料に含まれます。 |
第17章「新たな生き甲斐」 |
500円 |
第18章「アン、救援に行く」 |
500円 |
第19章「演芸会、悲劇、そして告白」 |
500円 |
第20章「豊かな想像力、道をあやまる」 |
500円 |
第21章「風変わりな香料」 |
3/24の受講料に含まれます。 |
第22章「アン、お茶に招かれる」 |
3/31の受講料に含まれます。 |
セミナー会場での限定販売です。ぜひ会場でご覧ください。
(第23章以降の単語・熟語帳は、2007年秋の講座で販売の予定です)
■講師
松本侑子(まつもとゆうこ)作家・翻訳家、日本ペンクラブ理事・広報室長。
1963年生まれ、筑波大学社会学類卒。テレビ朝日勤務をへて、『巨食症の明けない夜明け』(集英社文庫)ですばる文学賞受賞、ベストセラーとなり執筆生活に入る。英米文学からの引用を解説した全文訳『赤毛のアン』『アンの青春』(集英社文庫)で脚光を浴びる。著書に『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』(集英社)、『誰も知らない「赤毛のアン」』(集英社)。名作の舞台を訪ねる海外旅行のエッセイ集『イギリス物語紀行』(幻冬舎文庫)、『ヨーロッパ物語紀行』(幻冬舎)。2007年1月〜3月、NHKラジオ第二放送『ものしり英語塾』で、新講座「謎とき赤毛のアン」の講師を担当。
松本侑子ホームページ
赤毛のアンの英語セミナー
『赤毛のアン』の原文
■受講料(税込み)
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リーダー |
メンバー・ゲスト |
110分の講義+10分のQ&A+ティータイム(計2時間) |
3回受講 18,000円 1回あたり 6,000円 |
22,000円 |
2回受講 15,000円 1回あたり 7,500円 |
18,000円 |
1回のみ 9,000円 |
11,000円 |
全3回の講座のコースですが、各回の講座は1回完結となっています。1講座単位でのお申し込みも可能ですが、コースでお申し込みになると、1講座あたりの受講料がお得になります。
※本文に出てくる単語・熟語を先生が調べた(一日分のセミナーだけで150語以上の)単語・熟語帳を、予習用に事前にお送りします。「単語・熟語帳」の教材費も含まれています。
■注意事項(お申込み前にご一読ください)
- 【お申込みはご入金をもって確定】となります。サイトでのお申込みから5営業日以内にお振込みいただけない場合は、キャンセルせていただき、キャンセル待ちの方に順番を譲らせていただきます。
- 受講料をご入金いただきますと、それ以降のお申し込みのキャンセル・返金には応じられません。
- 講習期日が、講師あるいはイー・ウーマンの事情により変更される可能性があります。
- 変更の場合は事前に参加者にメールでご連絡いたします。
- 「リーダーズ」の方は、必ずログインしてからお申し込みボタンを押してください。ログインせずにお申し込みいただいた場合、「メンバー・一般」と同じ価格になります。
■テキストについて
必須テキスト |
参考テキスト |
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パフィン・ブックスのペイパーバック
Puffin Books "Anne of Green Gables" By L.M. Montgomery / Published
by the Penguin Group
(ISBN:0140324623)
*必須テキストは必ずお持ちください(セミナー会場での販売はいたしません)。
*ほかのペイパーバックをお持ちの方は、そちらをご持参ください。
→amazonで購入する |
『赤毛のアン』(集英社文庫・松本侑子訳)
ISBN:4087472019 税込み840円
*当日セミナー会場でもお求めいただけます。 |
■会場
イー・ウーマン セミナールーム(東京・表参道)
地図
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