■内容
「赤毛のアン」の英語セミナーは、これまでに200名以上の方々にご参加頂き、ご好評につき第7期が開催されます。
原作者のL・M・モンゴメリは、『赤毛のアン』を執筆していたころ、牧師と婚約中でした。物語には、グリーン・ゲイブルズ一家のキリスト教の信仰が、くわしく書かれています。
2005年春の英語セミナーでは、アンとマリラの信仰生活を描いた3つの章を読みながら、英語の文法、熟語、長文の読み方をご説明します。
ミニトークでは、広く英米小説・欧米文化の理解に欠かせないキリスト教、聖書の基礎知識についても解説いたします。どうぞご参加ください!
全体テーマ:アンとマリラの信仰生活
お申込は終了いたしました。
■対象
楽しみながら英語のペイパーバックを読みたい人、『赤毛のアン』が好きで原文で味わいたい人、アンの世界の背景をくわしく知りたい人、英文を読む力をつけたい人、翻訳に興味がある人など、どなたでも歓迎いたします。
講師が、受講される方を指名して質問することはありませんので、英語に自信がない方でも、安心して参加できます。また、授業中に、随時、ご質問を受けつけていますので、わからない点は、ご自由に質問できます。
これまでのセミナーでは、10代から50代、60代の方まで、幅広い年齢の方々が、参加されています。女性だけでなく、毎回、男性の参加者もいらっしゃいます。セミナーごとに完結の講座ですので、これまで受けられなかった方も、まったく問題なく参加できます。初めて参加される方も、大歓迎です!
これまでのセミナー

英語セミナーにご参加のみなさんと、2004年秋の講座にて
『赤毛のアン』の英語セミナー1 2002年夏
『赤毛のアン』の英語セミナー2 2002年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー3 2003年春
『赤毛のアン』の英語セミナー4 2003年秋
『赤毛のアン』の英語セミナー5 2004年春
『赤毛のアン』の英語セミナー6 2004年秋
■日時とカリキュラム
3月5日(土)〜〜第7章「アンのお祈り」Anne Says Her Prayers
この章では、アンが、孤児院からプリンスエドワード島の農家グリーン・ゲイブルズへ来て、まだ二日めです。その晩、マリラはさっそく、アンに就寝前のお祈りをするように命じます。するとアンは、とっぴなお祈りをして、敬虔なキリスト教徒のマリラを仰天させます。さて、二人はどんなやりとりをしたでしょうか……。この章は短いので、すべての英文を精読します。
ミニトーク
この章でアンが最初に言うお祈りの言葉「神は無限にして永続普遍の魂なり。神は知と力、聖と正義、善と真実の存在なり」の出典について。マリラがアンに語らせようと考えたマザー・グースのお祈り「今や私は横たわり、眠りにつこうとしています」について。
グリーン・ゲイブルズのマシューとマリラは長老派教会の信者であることが、物語に書かれています。長老派教会とは、原作者のL・M・モンゴメリと家族、婚約者の牧師が信仰したキリスト教の一派です。この宗派の歴史、教義の特色、そのほかの長老派の作家たちについて、ご説明します。
3月12日(土)〜〜第8章「アンの教育はじまる」Anne's Bringing-up Is Begun
この章でマリラは、アンを引き取ることにしたと本人に伝えます。それを聞いて涙を浮かべるアンの喜びと感動のシーンを、まず読みます。次に、アンは、グリーン・ゲイブルズの客間にかけられている絵を見ます。それは、子どもを祝福する神様の絵でした。アンは絵の感想を、マリラに話します。アンの話しぶりの可愛らしさ、率直な心根の感じられる気持ちのいい場面を読んでいきます。
ミニトーク
旧約聖書と新約聖書について、基礎的な知識をご説明します。
この章では、アンがグリーン・ゲイブルズの客間に飾ってある絵画「子どもらを祝福するイエス」を見て、その感想をマリラに話します。この絵は、新約聖書「マタイによる福音書」の一場面を描いたもので、絵画の意味について解説します。
3月19日(土)第11章「日曜学校の印象」Anne's Impression of Sunday-School
孤児院から着てきた服しか持っていなかったアンに、マリラが新しく服を三着、縫ってやります。ところが、どれも飾り気がなく、パフスリーブでもありません。美しい服を愛するアンががっかりする可愛らしくもユーモラスな場面を読みます。次に、アンが一人でアヴォンリーの日曜学校へ行ったところ、大きな花輪を頭にかぶり、礼拝にふさわしくない身なりになった失敗について。帰宅後、日曜学校の印象をマリラに話して聞かせる場面も読みます。アンが考える心からの信仰と祈り、神への感動について、モンゴメリが私たちに伝える深い意味を、読解していきます。
ミニトーク
この章でアンが暗誦できると話すアメリカの詩「忠犬、主人の墓を守りて」の原文と訳文をご紹介し、アンが愛する詩の世界についてお話しします。また『赤毛のアン』に描かれる水曜日の祈祷会と日曜日の礼拝の違いについても、ご説明します。
開場 13:00
開始 13:30 (約110分の講義・講演と約10分のQ&A、ティータイム)
終了 15:30
紅茶とお菓子がつきます。
■講師
松本侑子(作家・翻訳家・日本ペンクラブ理事)
まつもと・ゆうこ 作家・翻訳家、日本ペンクラブ理事、広報室長。1963年生まれ。筑波大学卒業、政治学専攻。テレビ朝日系列「ニュースステーション」出演をへて、87年に『巨食症の明けない夜明け』(集英社文庫)ですばる文学賞受賞。著書は、訳注つき新完訳『赤毛のアン』(集英社文庫)、『アンの青春』(集英社)、『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』(集英社)、新刊文庫は『イギリス物語紀行』(幻冬舎文庫)、恋愛小説集『引き潮』(幻冬舎)
、最新刊は、『愛と性の美学』(幻冬舎文庫2月5日発行)。
松本侑子ホームページ
赤毛のアンの英語セミナー
■受講料(税込み)
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リーダー |
メンバー・ゲスト |
110分の講義+10分のQ&A+ティータイム (2時間) |
3回受講 18,000円 1回あたり 6,000円 |
22,000円 |
2回受講 15,000円 1回あたり 7,500円 |
18,000円 |
1回のみ 10,000円 |
12,000円 |
全3回の講座のコースですが、各回の講座は1回完結となっています。1講座単位でのお申し込みも可能ですが、コースでお申し込みになると、1講座あたりの受講料がお得になります。
※本文に出てくる単語・熟語を調べ、一日分のセミナーだけで100語以上の単語・熟語帳を、予習用に事前にお送りします。「単語・熟語帳」の教材費も含まれています。
■注意事項(お申込み前にご一読ください)
- 講習期日が、講師あるいはイー・ウーマンの事情により変更される可能性があります。変更の場合は事前に参加者にメールでご連絡いたします。
- いったん申し込みいただき、受講料を入金いただきますと、それ以降の申し込みのキャンセル・返金には応じられません。
■テキストについて
必須テキスト | 参考テキスト |
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パフィン・ブックスのペイパーバック
Puffin Books "Anne of Green Gables" By L.M. Montgomery / Published
by the Penguin Group
(ISBN:0140324623)
*必須テキストは必ずお持ちください。事前にご用意いただくか、当日会場でお求め下さい。
当日会場でお求めの場合、価格1,000円(税込)となります。ほかのペイパーバックをお持ちの方は、そちらをご持参ください。 |
『赤毛のアン』(集英社文庫・松本侑子訳)
ISBN:4087472019 税込み840円
*当日セミナー会場でもお求めいただけます。 |
■会場
ewoman セミナールーム(東京・表参道)
地図
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