海外を目指した理由とこれから挑戦する方へのアドバイス
学生の頃から旅行好きで色々な人に出会い、生き方にも色々あるんだなと実感。勤めた旅行会社では自分のやりたいことをやらせていただいていたのですが、もっと違う生きかたがあるんじゃないかと。休みを6週間取っているヨーロッパ人がいて、日本の私は2週間(1年の合計取得可能な有給休暇の日数)。このままいても、もしかしたら女性だからという理由で上に上がれないかもしれない、という漠然とした不安。そういうこともあって海外へ挑戦しました。ただ、今は会社を経営している為、有給という形の休みはほとんどありません。ですので今考えると、日本にいたときのほうがよっぽど休んでいて、3カ月に1度は海外旅行ができていた自分を思い出し、笑ってしまいます。
海外を目指す人にはぜひ、英語を最終目的にしないようお勧めします。語学学校を経営していてこんなことを言うのも変に聞こえるかもしれませんが、英語はあくまでも道具なので、それを使って自分は何ができるか、何がしたいかを考える事が英語を上達させるにも必要だと思うのです。あと、日本の常識が海外では違う場合があるので、それを受け止められる大きな視野を持つことはとても大切です。例えばちょっとしたことだと、車に乗っている際、日本では誰かが道を譲ってくれたときなど、ハザードを何度かつけてお礼を言うことが多いと思いますが、それをこちらでやってしまうと、「?」と後ろの人が戸惑ってしまいます。そのような場合は、運転手が手をあげてお礼を言うのが普通です。
私の学校でも大切にしているのですが、文化の違いを分かり合ってこそ、初めて本当のコミュニケーションが始まると思います。再び例をあげれば、ありがとうの言い方も日本と欧米では違います。お店に入って買い物をしたときには、こちらでは必ずお客のほうからも「ありがとう」を言います。日本と感覚が違うので、それに気づかないで黙って買い物を済ませてしまうと「失礼な人」と勘違いされかねません。また、アイコンタクトも同様、日本では目をしっかり見て話すのは失礼にあたることがありますが、こちらでは目を見ないで話すと「うそをついている」と思われることが多いです。このように、ちょっとした文化の違いを知ることは、文法をきれいに話すことよりも大切なのです。いつもとても礼儀正しい日本人が、このようなことで誤解されないように、文化の違いを徹底して教えています。
オーストラリアでは男女平等、面接の時にも年齢や結婚しているかなど個人的なことは聞いてはいけないなど、女性が働くには素晴らしい国で、仕事さえできればどんどん道は開けていきます!
|