藤井さんからのメールを読む
海外をめざした理由とこれから挑戦する方へのアドバイス
海外で自分がどこまでできるか試してみたい、自分を変えたいと思ったのが、青年海外協力隊を受験した理由です。青年海外協力隊は地域に密着した活動をするので、現地の言葉を話し、現地の人たちとふれあいながら暮らすことができます。私は望んでパキスタンに来たわけではありませんが、今ではこの国、生活がとても気に入っています。
パキスタンというとイメージの悪い国ですが、実際に入ってみると私たちが失った純粋さが残っていて、心洗われる瞬間もたくさんあります。どこの国に行くにしても、先入観で物事を見るのではなく、頭を真っ白にして、その国を受け入れることが重要なのではないかと思います。
異文化など、壁にぶつからないわけがありませんから、そのときに自分がどう対処できるか、くじけないで向かっていけるかが鍵でしょうか。自分を癒してくれる何かを見つけることも大事だと思います。私の場合はパキスタン人の友人に知らず知らず癒されているような気がします。
↑イスラム教のモスク(現地語ではマスジットと言われる)。1日5回のお祈りの時間にはここから大音量でお祈りの言葉が流される。イスラマバードの1km四方のセクターに、大体2個ずつは配置されている。
パキスタンは97%がイスラム教徒で、親戚同士のつながりが強く、何家族も一緒に一つの家に住むことが多いようです。 統計では70%が2〜4部屋の家に暮らしていることになっていますが、実感としてはもっと少ない気がします。1人暮らし用の物件はありません。私自身も2階を間借りして住んでいます。 首都のイスラマバードでは5年間で500%の土地高騰率を記録し、低所得者は買うのも借りるのも難しくなってきています。 1軒屋を購入するには1億円以上必要とされるでしょう。が、建物は見た目は頑丈に見えても隙間だらけですし、新築物件でさえあちこち故障していて、技術の未熟さを実感します。
パキスタン/イスラマバード 藤井 富美さん
結婚相手の顔を当日知ることも――パキスタンの常識
パキスタンの民族衣装はシャルワールカミーズという、ひざ丈のワンピースのような上着とズボン、女性はそれにドゥパッターというショールがつきます。このドゥパッターがないと、服を着ないで街を歩くのと同じくらい恥ずかしいことのようです。 市場で布を買い(150ルピー位〜)、テーラーでオーダーメイド(仕立て代は私の場合130ルピー)で作るのが一般的です。デザインは自分の好きなようにできるのでデザイナー気分が味わえます。 結婚式に花嫁はレンガと言われるとても豪華な衣装を身に着けます。結婚式は短くて3日間、長くて何週間もかけます。 パキスタンの結婚はまだほとんどが親の言われた相手とするもので、式当日まで相手に会えないことも珍しくありません。
↑ある街の風景。男性のシャルワールカミーズ(民族衣装)はこんな感じ。長い丈を利用して、座って用を足すのには驚かされた。(道端でやるのでいつでも見かける)奥に見える青空床屋は一般的。20〜50ルピー(40〜100円)で散髪できる(男性のみ)。
イスラマバードでは働く女性に会うことがありますが、まだまだ女性が表に出ることはタブー視されている感があり、全身を隠して外を歩く女性も少なくありません。私の学校の生徒も真夏でも全身を覆うガウンを民族衣装の上に着て登校してきます。
2.イギリス/ロンドン
1Lあたり、レギュラー52.61ルピー ハイオク58.46ルピー 9月1日から一気に3〜4ルピー値上がりしている