毛髪分析はもともとアメリカでかなり前からやってまして、日本でも最近いろんなところでやるようになりました。毛髪からカラダの中のミネラル量を割り出す技術です。ミネラルには、カルシウムとかマグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄などの多量ミネラルと、セレニウムなどの微量ミネラル、あと重金属がありますよね。
毛髪分析もいろんな分析の仕方があるんですが、たとえばニッケルとかの有害物質はパーマ液やヘアカラー剤で反応が出る場合もあるんです。だから、そういうところまで含めて分析できているかどうか。特に微量ミネラルに関しては、メーカーさんによって幅が出てしまうんですね。水銀などは大げさに警告する場合が多くて、もし水銀で有害量が出ていたら普通に暮らせませんよ。だから大丈夫です。重金属を体内から排出するというのはすごく難しく、これからの栄養学の課題でもあるんですね。病的な数値が出れば問題ですが、重金属にあまり神経質になることもないと思います。
気にしてストレスになるほうが問題かもしれません。何か科学的な反応が起きる時に、ストレス下だと反応が起こるスピードが早いんですね。嫌なことがあってすぐ暗い気分になるというのは、嫌なことがあった途端にホルモンなどが反応するから。そういう意味では、ストレスが最も大敵です。ストレスをコントロールするのはすごく難しいんですが、できるだけ考えないようにする。ちょっと病気になって、そのことばかりを考えてもほとんど無駄ですから。プロに任せる。よくなる方向に考えていくと明るくなりますからね。病気を背負うというよりも、カラダをデザインするという明るい方向に向いていく。「病気にならないためにこれをやらなければいけない」と考えるのか、「わたしはカラダをデザインできる」と明るく思うのかで、全然違うんですね。その辺を心にとめるといいと思います。