
201X年の書斎と聞いたら、どんなイメージを描きますか?
この部屋では、一つの壁がほぼ全面ディスプレイ(3面シームレスディスプレイ)になっています。透明なアクリル製のように見える壁面ディスプレイに宇宙のイメージが映し出され、いくつかの惑星が輝いているのはメールが届いているサイン。部屋の真ん中にあるソファの前には、「メディアデスク」と呼ばれるシンプルな装置があります。
利用者が部屋に入ると、エージェントが「取引先のAさんからメールが来てるよ」と知らせてくれます。「それ、見せて」と言えば、壁面ディスプレイに送信者の顔が映し出され、その人が話し始めます。仕事や行動記録が保存されている携帯端末をメディアデスクにセットして、あとはソファにゆったり座るだけ。エージェントが作成した返信メールがディスプレイに映し出されると、「こんな感じでいいかな?」と確認を促してくれます。メディアデスクのタッチパネルで「YES」をペンタッチすれば、送信完了。
そんなふうに、利用者に関する情報をすべて把握したエージェントが操作や手続きを代わりに行ってくれるので、自分自身でパソコンを操作する必要はありません。最終的なYES・NOの判断や、エージェントへの指示を出すだけ。それも、シンプルなペンタッチや音声で行えるので簡単、快適です。
肩の凝るパソコン操作や細かい手続きは、エージェントにお任せ。壁面いっぱいの心地よい映像を背景に、ソファでくつろぎながら仕事ができる……。そんな環境が自宅やオフィスにあれば、仕事がもっと楽しくなりそうです。
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