ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第91回 Carol Bellamyさん

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ワールド・ラーニング代表兼CEO、前ユニセフ事務局長
Carol Bellamyさん
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ビジネスが好きだった
- 佐々木
平和部隊から、また大学に入りなおして勉強してみたら、ビジネスが好きだったとわかったなんて、おもしろい。
- ベラミー
でも、この選択をしたことで、私の人生観が180度変わったわけではないんです。法学部に進んだときには、卒業後は公的機関で働くことを夢見ていましたし、公的機関で働くという夢は、その後もずっと持ち続けていました。
私はビジネスも大好きなんです。これは、今も変わっていませんし、結局卒業後は、民間企業で働くことになりました。ただその後のキャリアは、すべてを、私が自ら選択していったものだとも言えないのです。
- 佐々木
どういうことですか?
- ベラミー
というのは、企業法専門の弁護士として働き始めてからまもなく、ニューヨーク市政などに関わるようになって、その縁で、ニューヨーク州上院議員に選出されたのです。そして、ニューヨーク州上院議員の後、市会議員となり、ニューヨーク市議会議長を長年務め、更に上のポストであるニューヨーク市長選に出馬したのです。
ただ、議員になるためには、選挙に勝たなければいけませんよね。でも、これが見事に落選したんです。こればかりは、私が、こうなりたいとキャリアを選んでも、その夢は叶いませんでした。
ただ、もし私が望めば、何らかの公共機関での仕事に就けていたとは思いますが、ニューヨーク市長選に負けた時に、企業から仕事のオファーがあったので、私はまた民間企業に戻ることができたのです。とてもラッキーだったと思っています。
- 佐々木
これだけの公的立場での仕事振りを見ていたら、オファーする企業はたくさんあったでしょうね。
- ベラミー
このように公共機関と、民間企業の間を行き来することは、欧米以外では今でも、かなりユニークであることは知っています。ただ状況は変わりつつあると思いますが。
- 佐々木
ええ、でも、その変化はゆっくりとしたペースなんです。
- ベラミー
そうですね。先日お話をした大学生のご両親の多くは、一つのキャリアを一生かけて全うするというタイプの人であるために、私のキャリアに多少、違和感を持った学生たちがいたように感じました。でも日本でも、だんだんと変わっていくのではないでしょうか。
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