ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第89回 財津 和夫さん

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財津 和夫さん
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他人のために作曲をするときは
- 佐々木
ご自分のために作る曲と、コマーシャルで作ってくれとか、今までですと松田聖子さんに作りましょうとか、ありますよね。自分が歌うためのものも、他人や違うテーマのものも、作曲の仕方は同じなんですか?
- 財津
うーん、そうですねえ。作曲の仕方って言うか、楽器が違うだけで、自分の精神状態は同じですよね。あ、こういうことでしょうか。アイドルっぽいものを作るのと、ちょっとその他とでは、なんかこう……。
- 佐々木
イメージするものが違うんですよね、きっと。
- 財津
そうね。無理やり違う、って言うならば……例えば自分に作る場合には、すごくプレッシャーがあるんです。やっぱり自分の歌を作ってきているし、もう他に作るものがないよーなんて、そこから始まる。何を作ったらいいんだろうって。でも、他人に作るときは、最初から始められるじゃないですか。だから、自分の中にあるものから、こう持ってきたりとか、あるいはまったく違うフィールドを感じながら、他人に成りすまして作ったりするときは……。
- 佐々木
それは楽しそうですよね。
- 財津
そっちのほうがね。自分はもう、キャパシティが一杯になっているから。
- 佐々木
他人だとストレッチできる。
- 財津
新天地ですね。
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