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Clay Chandlerさん
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経済が元気な間に、難しい問題を解決しようとしなければ
- 佐々木
では最後に、日本は安倍政権になりました。この間、イー・ウーマンでやったらね、憲法改正をうたう安部政権に反対が、74%。
- チャンドラー
わあ、すごいね。
- 佐々木
これ、日本のメディアにプレス・リリース出したのだけれど、誰も扱ってくれなかった。この政権交代で、今後、取材していきたいと考えているポイントって何ですか?
- チャンドラー
この前、記事に書きましたけれどね、すごい悲観的な見方って言われるかもしれないけれど、今、日本は経済が回復してきたし、雇用の面にしても、物価の面にしても、大卒の仕事の安定にしても、みんなかなり落ち着いてきたところだと思うんですよ。
で、経済学者の予想を聞いてみても、たぶん、今の2%プラスのGDPの成長率が、しばらく2年間、うまくいけば5年間くらい維持できるんじゃないですか、って。みんな、ある意味、いわばスイート・スポットという言い方、よく言いますけれどね。ですから、そのスイート・スポットの中でね、みんなもう、改革なんて疲れちゃった。ちょっと勘弁して。ちょっとだけの休憩がほしいですからね。
やっと正常な経済の状況に戻ったんですから、しばらく話題を変えよう、っていう気持ちはよくわかるんです。でも、経済のこと、ずっと取材してきてよくわかることは、やはり経済が元気な間に難しい問題を解決しようとしなければ、なかなかできない、ということですね。
今、上がり坂だから、政治的な同意を得るのが、痛みに感じないわけですが、下手して、問題をずっと無視して待てば、なかなか、みんなもう大変ですから、痛すぎるという時期がやってくる、というのがよく分かるのですよね。
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