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Clay Chandlerさん
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優秀なジャーナリストが、今、アメリカで戦っている問題は
- 佐々木
でも、ジャーナリズムっていう仕事は、いくら市民がインターネットで記事を書いたりコメントをしても、プロフェッショナルなジャーナリストとは違うじゃない? だから、ジャーナリストという仕事はなくならないんじゃないですか。
- チャンドラー
うん。まあ、そうだね。ある意味ね、取材すること、編集すること、要するにものを判断して、読者のためにあらかじめ選択する、という仕事なんですが。
- 佐々木
クレイ・チャンドラー・ドット・コムっていう、インターネット・ペーパーというか、できるわけでしょ?
- チャンドラー
イー・ウーマン、やっぱり、とっても尊敬するんですけれども。ご存知のように、ウェブサイトを管理するのに、なかなか1人の人じゃ、むずかしいですよね。
- 佐々木
じゃあ、イー・ウーマンで、クレイ・チャンドラー・コーナーを作るので、記事を書いていただくとか。
- チャンドラー
いつも考えるんですよ。僕はジャーナリストですから、毎日、いろいろなアイデアが頭の中に出てくるじゃないですか。で、そのほんの一部しか、自分の給料を払ってくださるフォーチュンに掲載できないですよね。ですから、使えないのが多いのですが、ただ、まず、違うところのために書くんだったら、自分が取材している会社の許可を受けなければならないのだし、自分の現在の本業に、100%貢献してなきゃだめだし、それから、やっぱり、家族とかいろいろな責任もあって、なかなか難しいんですよね。
それが多分、優秀なジャーナリスト、今、アメリカで誰でも戦っている問題なんですよね。
本当は、本を出して、自分のウェブサイトも出して、もう毎日毎日やっているとして、で、どっかのマスコミに、コラムか何かに貢献する、というのが、まあ理想なんですが、なかなか難しいですね。
- 佐々木
よくわかります。日本だと記者も月給制で、たぶん記事数に関係なく、給料は年功序列で決まってたりしていると思うんですが、
- チャンドラー
ああ、そうね。それに結構、日本の新聞って給料高いじゃないですか。
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