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石橋 慎二さん
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オシム・ジャパンは
- 佐々木
最後に、オシム・ジャパンはどうなんですか?(笑)
- 石橋
僕、方向性はね、いい方向に行っていると思いますよ。
- 佐々木
なんか、まったく素人ですから分かりませんけれども、未来に向けて、今はまだ育っていない若者達に光を当てて、育てなおそうと思っているのかなっていうふうに見ているのですが……。
- 石橋
それはもちろん、オシムさんにはあるんですけれども、彼は明確なビジョン、「日本の代表をこういうチームにしたい。で、これが日本人の特性に合っている」っていうビジョンをしっかり持っていると、僕は思うんですね。それを具現化できる選手を、今、どんどんトライさせていると思います。
今までやっぱり4年間ジーコの体制でやってきまして、ジーコは選手としてはスーパースターだったんですけれども、監督としての経験は初めてだったんですね。ところが監督業の経歴から行くと、もう、オシムさんの方が数段経歴は長いわけで、彼の経験を活かして、ましてジェフで監督をやられていましたから、日本人の特性もよく分かっていらっしゃるんで、僕は結構、楽観視していますけどね。ぜひ、アジアカップは優勝してほしいですね。
- 佐々木
具体的なビジョンっていうのがあるんでしょうか?
- 石橋
やはり日本人って、上背もそんなにない。だけれども、スピードはある。で、結構この10〜15年で技術もしっかりしてきているんです。それは、ヨーロッパに行っても、かなり通用するぐらいの技術を足技としては持ってきだしていますので、スピーディーに全員が動いて、長短のパスでどんどんボールを動かしながらやっていく。ブラジルみたいに1人が5人も6人も抜いていくとかですね、サーカスみたいなテクニックで何とかなるっていうようなやり方じゃなくて。
- 佐々木
それこそチームワークで、とにかく短いパスをパッパッパッパッと、ネズミが走るように(笑)。
- 石橋
ヨーロッパ人みたいに、でかくもないじゃないですか。パワープレーになったら、その辺、負けちゃいますのでね。だから、日本人の特性に合わせたチーム作りを、ちゃんとビジョンに掲げてやられていますよね。
22/23
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