ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第66回 板倉 啓子さん

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薬膳研究家 板倉料理学院院長 メンター・フーズ(有)代表取締役
板倉 啓子さん
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自宅で
- 佐々木
では、ご主人とかお子様は、いいお料理を毎日食べていらっしゃるんですね?
- 板倉
さあー。いたって粗食です(笑)。ただ、生徒さんが無農薬のお米や有機野菜を届けてくれますので、素材だけでもおいしいのです。日曜日に仕事をしてると、たまに主人がブリ大根やピーマンの肉詰めなどを作ってくれます。今、毎週2〜3日は県外で仕事があり、家を留守にするもんですから、だいぶ腕をあげましたね。ここまでに20年かかりましたが……(笑)。
- 佐々木
いいじゃないですか。ご主人は何のお仕事をされているんですか?
- 板倉
地元の新聞社へ勤めています。新聞記者です。
- 佐々木
じゃあ、お忙しい……。
- 板倉
子どもが小さい頃はお姑さんをはじめ友人にお世話をかけ、助けてくれました。本当感謝ですね。
- 佐々木
お嬢様ももう、生まれたときから薬膳。
- 板倉
下の娘はお腹の中にいるときから薬膳の子でして、今高校2年生です。
- 佐々木
お腹の中にいるときから薬膳(笑)!
- 板倉
おかげさまで5歳、幼稚園の年長から、高校2年生まで病欠なしの皆勤賞です。私と、風邪をひかない記録を競っておりますね。テニスの朝練習に始発6時の電車で行くんです。朝5時起きでお弁当作りですよ。
タフな私も夜中に寝て、朝5時は辛いなって思うときがあります。で、「そうだ、デジカメで毎日弁当を撮ろう」「いつか薬膳弁当の本を出そう!」などと自分を励まして作ってますね。そうしたら、明日は何を作ろうかとこれが楽しみに(笑)。
- 佐々木
いいですね、その考え方。すばらしい。「幸せは自分で仕込め」と私は、言うんですよ。
- 板倉
ああ、いい言葉ですね。
- 佐々木
幸せな気持ちになるかどうかって、結構、誰にも束縛されない感情じゃないですか。「自分で自分が幸せに感じる責任があって、それは自分が仕込まなきゃだめだ」と思っているんです。
- 板倉
そのとおりですね。打ち合わせなどでうまくいかなかったときは「ご縁がなかった」「まだ自分に力がなかったってことだろうな」と思うことにしています。いつも落ち込むときは佐々木様の言葉を思い出すんですね。
- 佐々木
何ですか? 佐々木「様」の……(笑)。
- 板倉
尊敬してますので「様」になっちゃう(笑)。「時間を決めて落ち込むようにしてます」っていうのをお聞きしてからこれぐらいのことだったら、「泣くのは1日だけにしよう」とかね。涙もろいんです。お陰さまで長くブルーな気持ちを引きづらなくなりました。気持ちの切り替えにとってもいい言葉ですねえ、「時間を決めて」っていうのはね。
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