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関根千佳さん
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障害者のニーズがわかるようになった
- 佐々木
ユーディットというのは、「Universal Design Institute for Information Technology」。どんなことを考えていたのですか?
- 関根
最初から明確なビジネスプランがあったわけじゃないんですけれど、障害者にこんなにたくさん出会った経験のあるコンサルタントは日本では私しかいないと思っていましたから、仕事はあるはずと思っていました。
辞める前から、いろんな企業さんが自分の新製品をお作りになられる時に、「関根さん、ちょっと、これ見てくれる? これ、どうしたら多様なお客様にもう少し使いやすくなると思う?」っていう感じで、聞きにきていたんですね。
- 佐々木
それはIBMにいた時代、他社さんからご相談があった。
- 関根
そうですね。年間に1万人くらいの障害者や高齢者に会っていましたので、いろいろな製品を見た瞬間に、「ここをもう少しこうすれば使いやすくなるのになあ」とか「こういった年齢、こういった障害の方だったら、ここの色とか形をこんなふうにすれば、もっと楽になるのに」とか、一瞬でわかるようになっちゃったんですね。
それが周りの方たちにもだんだん知れ渡ってきて。で、うちには、モニターと称して、ビデオカメラとかいろんなものがゴロゴロと持ち込まれるようになってきてたんですよ。お金を受け取れないから、現物で。
こんなにたくさんビデオカメラはいらないという感じでしたね(笑)。それで、コンサルティングを始めてみればなんとか一人で食べていけるかもと思って、あっさり卒業しちゃったんですよ。
9/21
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