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株式会社アドバンテッジ パートナーズ 共同代表パートナー
リチャード・エル・フォルソムさん
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持ち株会やストックオプションを
- 佐々木
企業の価値とか将来価値や成長というのは、机上、プラン上ではわかるんだけど、でも実際に働き手がどう動くのかは未知数。まさにダイエーに林さんが必要だったように、どんなにポテンシャルがある企業でも、働く人たちがそれを理解して、やる気になるかどうかで全然違う。
一方で今の日本の成人のモチベーションは、全体的に見ると下がってるといわれていますよね。働かない人たちもいっぱいいるじゃない。その上株価的にみると企業価値とのアンバランスもある。投資家から見ると、日本市場ってどうなんですか? モチベーション下がっていると投資効果低いんじゃない?
- フォルソム
いや、そうでもないですよ。だいたい我々が投資する会社のほとんどのケースと言っていいと思いますけど、従業員持ち株会と、ストックオプションと、報酬制度を変えることでよくなるんですよね。
- 佐々木
報酬全体の仕組みを整えるということですね。
- フォルソム
これを言うと、最近の堀江さんを見ていても、一言こういうこと言うと誤解されるんですけど、報酬制度を変えるといっても、別に翌日変えるものじゃないので、少なくとも1年かけて2年目からというのが最短なんです。
それに、それを変えたとしても、いきなりすべてが逆転するんじゃなくて、ソフトランディングみたいに変えていくんです。
ただ、いま言わんとしているポイントは、どちらも少し成果主義的な報酬制度、あるいは自分の会社の株式を買おうという意欲、そういうものにはみなさん、非常に良い反応をされるんですよ。
若い人ほどそういうのに敏感に反応しますけどね。ほとんどの会社では、例えば持ち株会を作ります。そしてファンドと同じ条件で、「みなさん、株式は自由に買っていいですよ」というのです。そしてエグジットしたときにファンドと同じ条件で売却できますよ、と。
そうすると、ほとんどのケースで本当にどの会社も同じになるんですけど、3分の2の人たちが、平均して40、50万円くらいの自分のお金を出して、自分の会社の株を買ってくれるんですね。すごいことだと思いますよ。
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