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銭谷美幸さん
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受験生の母も経験、仕事はメリハリをつける
- 銭谷
実はわたしも、小学校受験させようと思っていた時がありました。ですから小学校受験の大変さは知ってるんですね。実は上の子は幼児教育もしたし、幼稚園に入る前のプレスクールに入れてました。慶応に行くならあの先生とか、聖心に行くならあの先生とかいろいろありますから(笑)。
しかも紹介がないとそれらの塾には入れないのです。ある意味中学校受験より小学校受験の方が月何十万とかかる場合もあり、金銭的に大変です。
- 佐々木
そんなに。
- 銭谷
本当そうなんですよ。そういう世界があって(笑)。
- 佐々木
でも、中学や高校の受験と役員だと時間管理をしっかりする必要がありましたね。
- 銭谷
その通りです。仕事と受験のタイミングがうまくあう事が重要だと思います。私の場合、上の子の中学受験の時は、ジャスダック公開の翌年だったので、部下に、「今年は子供の受験だから、すべてそれを優先します」って言いました(笑)。
- 佐々木
そうしないとだめですね。本当にそうですね。
- 銭谷
そういうふうにプライベートなことも仕事も、メリハリをつけてスケジュール調整していましたから、それは部下の女性からはすごく喜ばれたんですね。
- 佐々木
時間を上手に使うことを実例で示すということですよね。
- 銭谷
はい。実は当時結婚した部下がいまして、彼女が新婚旅行でヨーロッパに2週間行きたいと言ってきました。わたしは「いいと思うけど、仕事はどうするの?」と聞きました。というのは、彼女に任せてある仕事があるからなのですが、「あなたがいなかったら誰がやるの?」と。
そうすると、同じ部のまわりのスタッフが「みんなで分けますから行かせてあげてください」と言うんです。そこで、「それだったらいいわ」と言いました。彼女ももちろん事前に集中的に仕事をこなし、無事新婚旅行には行ってきましたけれども、やっぱり周りの女性からすると、前例が欲しいということもあったのだと思います。
また、わたし自身も夏は必ず毎年1週間から10日休むっていうことに決めていて、夏前になると、部下に「あなたは今年どうするの?」と言って休みを強制したりとかもしていましたし(笑)。そういうことをすることによって、メリハリがつき、仕事する時はすごく集中して仕事するようになると思います。
あとは、さきほどの質問と関連しますが、実は小さな子供がいる人が派遣できたんです。でも時間内に効率よく仕事をするだけでなく、すごく仕事ができるので、正社員に切り替えようと考えたのですが、通常の正社員のパターンだと時間が決まっているじゃないですか。
ですから、そこは自分の権限を生かして(笑)、契約社員制度を活用して、時間を正社員よりも2時間ぐらい短い契約社員の契約にして、子供が大きくなったら正社員に変えるからということで彼女を採用した事もありました。
- 佐々木
わかります。私たちの会社でも子供を育てるということなど、ライフスタイルに合った仕事の仕方を工夫してきているんで。
- 銭谷
そして、彼女はその後すごくがんばってくれて、短期間で社会保険労務士の資格を取得し正社員になりました。
20/26
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