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トータル・ワークアウトゼネラルマネージャー&パーソナル・トレーナー
池澤智さん
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ある程度のリスペクトをし合える部分がないといけない
- 池澤
そうですね。それでトレーナーとして週3回会うわけなんですよ。スポーツ選手もそうですし、芸能人の方たちもそうですし。詰めたときは、2日来て、あるいは3日来て、1日休む。だからほぼ毎日会うんですよね。そうすると、いくら若くても、そこにある程度のリスペクトをし合える部分がないといけないんです。「おい、お前、あれ取って」とか、「おい」っていう形になるわけなんですよ。そこはいけないなって思うので、どうして、「おい」とかってなるのかなって考えたことがあって。それはトレーニング以外のことで、良く思われようとして尽くすとそうなるんですよ。「じゃあ、私、お靴とか買っておきます」とかってなってきて。良かれと思って尽くした部分が。
- 佐々木
そうか。例えば、スポーツタオルがないとか、何とかウエアーがないとか、「じゃあ、今度までにご用意いたしましょう」とかってやってしまうと。
- 池澤
それは駄目だなって思いましたね。それで失敗したこともありました。そうじゃなくて、こういう方が、こういう理論で、この靴の方がいいとナイキの人が言っていましたとか、その情報をそろえてあげることは必要ですけど、それを自分で買いに行かなくてはいけないなという環境をいつも保っていかないといけないのと。
あと「僕が言っていたことを覚えていたんだな」っていうのは大事だと思うんですよ。だから1回言われたことは、「○○というのはこうですよ」って説明するじゃないですか。でもその次のときは、もっと詳しいことを用意しておくことは大事だと思います。それは自分の分野として、「この人は勉強してくれたんだな」っていう部分と、専門家っぽいところを合わせられるから、自分としては一番リスペクトをもらいやすい。
- 佐々木
それはすごく大切なポイントですね。
- 池澤
それは今でもずっと続けていますね。
- 佐々木
つまりその人をいくらハッピーにするといっても、彼らが買っている専門性とかスキルがあるわけだから、そこからはみ出て、媚を売るようなことはしない。専門家として、互いにリスペクトできるような関係をつくり、何の役割の人なんだとわかるようにする。ただお付きで、マネージャーで、「水を買ってこい」とか、「そこのタオルを取ってこい」とかとは違って、これをやるための専門家なんだということをピシッと枠を体感していただくような設定をすることがいい。それから会話をきちんと覚えておいて、専門的なフィードバックを次もすると。この前言っていたのは、こうですよと追加で言ったり。
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