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トータル・ワークアウトゼネラルマネージャー&パーソナル・トレーナー
池澤智さん
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「分かります、分かります」とかは絶対に言わない
- 佐々木
著名なタレントさんや歌手や俳優さんや、経営者とトレーニングをするということは、そのトレーナーをされるということは、当然その専門知識があるだけでなくて、人付き合いとして注意されていることがあるのではないかと思います。だって相手は、学びたくて来るし、教えてもらいたくて来るという事情もあるにせよ、それなりの方々でしょう。そうすると、ある短い時間内に論理的に説明する必要もあるし、それから心で惹かれ合うというか、この人だったらいいと思わせるチャームもなくてはならない。
- 池澤
すごく気をつけていることというのは、同じような目線になろうとは絶対にしないこと。それは無理なので。私は今年で34歳になるんですけど、うちのトレーナーの人たちって平均年齢って26、7歳なんですね。そこにいらっしゃる方は、先ほどおっしゃったような、いわゆる世の中に名をなしている方々です。だから、ここにいる人たちに教わろうとか、お願いしますとは最初から思っていらっしゃらないです。
なので、ケビン山崎のトータル・ワークアウトの名前で、皆さんが来ていただいているということをまず絶対に忘れてはいけないと思っています。たまたまそれを伝授することを私がやらせていただいているだけなのです。皆さんはケビンのトータル・ワークアウトを信頼して、来て下さるんです。自分の友達も行っているということで、感覚的な信頼において来てくださっているので、「分かります、分かります」とかは絶対に言わないようにしています。それよりも、「私はあなたのために本当に一生懸命やりますよ。尽くさせてください」という状態でお仕事をさせてもらっていますね。
なので、特に清原選手のときもそうだったんですけど、誰かにバッティングを直されることもない、そんなに食べたら駄目だよと言われることもない人もいっぱいいるわけじゃないですか。だから教わることからかなり遠ざかった人たちばかりなんですよ。「これをやりましょう、やっていただいていいですか?」「はい」っていうことに快感を感じたりとか。だから意外に私たちみたいに若い世代の人たちでも、「はい」って言いながらやっている自分も少し新鮮みたいなことがあって、そこがうまくできたのかなって環境的にも思いますけど。
- 佐々木
そうすると、それは池澤さんの中で、皆さんが来てくれるのは自分ではなく、ケビンさんの力なんだなということを日々思う控えめな思いがあり、一方でこの人に何か教えてあげようと、お客さまが満足いく体験をするために何でもするぞというところだけに集中しているということ。
16/23
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