ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第132回 金子郁容さん

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慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科委員長、教授
金子郁容さん
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いい学校に入れたいというのは、それは親の気持ちなので
- 佐々木
小学生と直接関わる中でたぶん模索されたことも、いっぱいあったと思うんですけど、舎長として小学校の現場にたって、教育とはこうあるべき、とか学校システムはこうあるべきといった、改革のポイントを体感された、ということはありますか。
- 金子
そうね、一般的には、別に慶應だからって子どもの教育については特別ではないと思う。でも幼稚舎にかかわってみて、やっぱり佐々木さんがさっきおっしゃったようにね、親の過熱状態も理解できると思いました。今は、昔と違い、いい大学に入っても、いい会社に入れるわけじゃないし、いい会社に入ったって、一生安泰ではない。最近の金融危機では、世界で一番いい会社だと思われていたアメリカの金融企業がたくさんつぶれたわけですよね。ということを評論することは簡単だけど、実際に自分が親で4歳、5歳の子どもを持っていたらね、やっぱり慶應とか青学とかいい学校に入れたいというのは、それは親の気持ちなので、それに関しては、「それは違う」なんて言うべきではない、それは親の気持ちとして尊重すべきだ思うようになった。
- 佐々木
金子先生の時は、受験人数が増えましたものね。
- 金子
そうですね、大分増えました。今どうなったかは知りません。私のとき増えたのは、たぶん、説明会の仕方を変えたりとか、ホームページで基本方針を公表したりしたからではないかと思っています。
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