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アルトマン京子さん
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「歯磨き体操!」って
- アルトマン
他にもあります。小学校で、歯磨き体操のとき、女の子は赤い歯ブラシ、男の子は青い歯ブラシを使うじゃないですか。で、父は、間違って、青か緑か忘れたんですけれども、違った色の歯ブラシを買ってきてくれたんですよね。それは、私の口に合うし、大きさもちょうどいいというので買ってくれて。私が、「これは違うんだ」って言っても、「これは、あなたに合っている。だから、皆が赤だから、赤にしなきゃいけないということはないんだ」と。それ、辛かったんですよね、小さい頃は。
- 佐々木
そうね。自分だけ。
- アルトマン
「歯磨き体操!」って、歯ブラシを持ち上げてやるじゃないですか、廊下に並んで。
- 佐々木
ごめんなさい、私、知らないです。全員で歯磨きするんですか。
- アルトマン
そう。もともと、一人、金髪でしょう。その上、歯ブラシの色が違う。それでも、父は、「使いなさい」って。
- 佐々木
でも、それを「嫌だ」と言って放り投げちゃうとか、「お母さん、やっぱり、こっちを買って」って言うことはしないのは偉い。
- アルトマン
母も、父と一緒に、「ものを大切にしましょう」っていうのがあるから、そんな、捨てるなんてね。歯ブラシ1本30円ですよ、当時は。そんな、30円もするのを捨てるのは、ダメだって。
- 佐々木
京子ちゃんは、背が高いですよね。
- アルトマン
176センチぐらいかな。小学校のときも大きかったです。人の2倍ぐらい。だから、とにかく皆と一緒になりたいっていう思いがありましたよね、小さいとき。髪の毛をお習字の墨で黒くしてみようともしたし。
- 佐々木
墨を塗ってみたの? それは大変だったでしょ。真っ黒になっちゃって。
- アルトマン
グレーになるんですよ。全然、黒にならない。あと、やっぱり受け入れてもらうためには、日本人よりも日本語を分からなきゃいけないと思って、中学とか、試験がありますよね、中間試験とか期末試験。あれ、ものすごく勉強しました。アメリカのエール大学で勉強した以上に勉強して。1番にならないと受け入れてもらえないと思って。
- 佐々木
学校で勉強して1番になれば、皆も、きっと受け入れてくれるだろうと。
- アルトマン
そう。リスペクトしてもらえるんじゃないかっていう思いで、すごく頑張ったのを覚えています。
- 佐々木
で、1番になった?
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