ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第112回 渡邉 美樹さん

112 |
渡邉 美樹さん
|
|
|
最大の人格って、僕は愛だと思うんですよ
- 渡邉
だから僕も今、自分で学校をやっていて、まず子ども達に「お前達が幸せになるために、まず人格だよ。そして生活習慣だよ。そして最後に勉強だよ」って話をいつもするんですよ。その人格って何かっていうと、最大の人格って、僕は愛だと思うんですよ。その愛はどうやったら身につくかっていったら、与えられるしかないんですよね。だから、僕は母親から、人格として一番大事な、愛というキャパを与えてもらった。それから生活習慣を与えてもらったという事で、10年で一生分愛してもらったと思いますよ。
- 佐々木
今の「愛」って、たぶん仕事をしていても一番の基本ですよね。それは、経営だろうが、サービスだろうが、営業だろうが、愛がないとダメですよね。結局、愛があるから気がつくし、愛があるからきれいにしようと思うし、愛があるからよりよいサービスを考えつくわけですよね。でも、その愛は、与えられないと、その人の身につかないですか?
- 渡邉
と思う。
- 佐々木
そうすると、理想的には、小さな子どものうちに山ほどの愛情をもらって。
- 渡邉
愛をもらわないとダメ。
- 佐々木
じゃあ、極論、初めの10年に山盛りの愛があれば、その後、倒産や死や別れや、いろんなものがあって、ショックはあっても、乗り越える糧っていうか、ベースができてるって事だけれども、世の中にはそういう状態で育ってこない人も、残念ながらいるわけですよね。
もしかして、本当は親は愛してくれたけど、本人は愛されていないと思って育った人もいるでしょう? そんなふうに思って大人になっちゃっている人は、どうやってその愛を満たせばいいんでしょう?
- 渡邉
難しいんだよね。10歳まで、それだけ溺愛されたら、普通、どうしようもないやつになるかもしれないんだよね、溺愛によってね。
- 佐々木
逆にね。
- 渡邉
だから僕の中で理解している事っていうのは、要するに人間っていうのは愛の器を持っている。で、この器を小さい頃にいっぱいにしてもらうと、その器の中で人生を生きていける。
僕は、最終的には、どんな悪いやつも嫌いになれないの。それは何でかなと思うと、自分の中に母親から与えてもらった愛がいっぱいあるから、どこかで人を許しているのね。で、僕は、これは経営者として最大の能力だと思うのね。人を嫌いになれないっていう。
9/26
|
 |
|
|