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渋谷 和宏さん
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自分一人で取材を始めたのが、7月
- 渋谷
ええ、一人で取材して、記事を書いたのが確か入社した年の7月でした。「中堅中小企業戦略研究」という3ページのコラムです。分量は17字×250行程度、400字詰め原稿用紙で10枚強の記事でした。
- 佐々木
よく覚えていますね。
- 渋谷
「中堅中小企業戦略研究」は何本も書きましたが、17字×250行というのは新人記者にとってはかなりの長さで、骨身に沁みて、今でも夢を見たりしますよ。
- 佐々木
どの企業を取り上げるのは、編集長からの指示ですか?
- 渋谷
ええ、編集長から「これ、おもしろいからやってみろ」と言われたと思います。最初はある警備会社でした。でも、その記事は編集長を初め周りからまったく評価してもらえませんでした。僕自身も不完全燃焼という感じで……。
2本目は10月ごろだったと思いますが、鰯の油から液晶を作る技術を開発した函館の化学メーカーです。その社長が素晴らしい人で、僕は思いきってその人の人物ストーリーに絞り込んで企業戦略を書いたんです。それが周りからすごく評価されて、その時からですね、僕は一皮むけたかもしれない、この仕事をやっていけるんじゃないかと思い始めたのは……。
- 佐々木
「一皮むけた」と言われましたが、7月の記事と10月の記事とでは何が違ったと思いますか?
7/27
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