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会議番号:2876

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【開催期間】
2009年12月14日より
2009年12月18日まで

円卓会議とは

このテーマの議長

井上順孝　國學院大学教授

クリスマスがそうであったらいいなということに関して、代表的な考えは、AnneRoseさんやMitsubaさんがいう�……

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3日目までに届いている投稿から...

クリスチャンホームで育ったので (BUNBUN01・長野県パートナー有・)

日本のクリスマスの在り方は置いておいて、私自身は、育った家庭が両親共に2代続くクリスチャンなので、教会に行ったりしますから、宗教的な行事として根付いています。商業主義的になっていることも、外国でもそういった傾向もありますし、景気の牽引になればと思いますが、使うお金の一部だけでも、途上国の医療支援に募金するとか、募金がセットのプレゼント商品があればいいな、と思います。

本来の意味を知ってほしいです (mjean・東京都・パートナー無・33歳)

家族全員クリスチャンなので、クリスマスは当然教会行事です。私の周りのクリスマスの礼拝や行事は、一般的に（商業的に）行われているイベントよりはずっと質素でシンプルなものです。クリスチャンでなくても、ケーキを食べたりプレゼントを渡したりすることを否定はしませんが、本来の意味を忘れてイベントだけ盛大になるのは違和感を感じます。イベントとして楽しむ方々にも本来の意味は知ってもらいたいなと思います。少なくとも自分の子どもたちにはちゃんと教えていきます。

自分が幸せと感じるなら…… (BOSWELLIA・愛知県・パートナー有・47歳)

私はクリスチャンではないですがゴスペルにはまって8年になります。先生は敬虔なクリスチャンです。私はクリスマスの本来の意味を知るだけで、あとは自分がどう過ごしたいか、だと私は思います。ちょうど今年のクリスマスイブに私は初めて礼拝に参加しようと考えてます。参加しようと決めたときから心のわくわく感がＵＰしています。別に何かがあるわけではありません。でもこのわくわく感があることで自分がより幸せだと感じ周りの人たちも幸せな気分を感じてくれたら嬉しいなと思っています。

とても静かで家族のもの (ドゥーイグレック・東京都・パートナー有・49歳)

私はクリスチャンではありませんが12月に教会で結婚式を挙げたので、結婚後でしたがその年のクリスマスミサに参加しました。12月を含め3ヶ月通ったこともあり、クリスマスは信者さんにとって、とても厳粛なものだと思いました。また、在欧中にプロテスタント、カトリック両方の国で自宅、旅行で、クリスマスをすごしましたが、基本的に家族と過ごす行事で、レストランも閉めるところが多くびっくりしました。間違ってもその日までに相手を見つけてデートする日ではありませんね（笑）

もともとは宗教行事 (ぴかちゅう・千葉県・パートナー有・45歳)

キリスト教の信者ではないのですが、母の職場に近いのでカトリックの幼稚園に行っていました。当然クリスマスは盛大に行われ、学芸会も兼ねてクリスマス劇を見たり演じたり歌を歌ったり。お土産の小さなケーキも美味しく、大変楽しかった、という個人的体験がベースになりますが、やはりもともとは宗教行事であるので、宗教色のないパーティをするにしても、それが年末であることなどから、1年を振り返り、反省したり感謝の言葉を述べたり平和を祈ったりする時間があるといいかなと思います。

宗教観を考える (ano・東京都パートナー無・)

私は教会に行き牧師さんの話しを聞いた事があります。私の家は宗教色がなく、学校でも歴史以外で学ぶ事がありません。自分で本を読み、キリスト教、仏教などをしりました。信仰の自由は大事な事です。ただ基礎知識がないと正しく信仰を持つ、無宗教でいる事は難しいと思います。栄養は誰でも知っています。義務教育で基礎知識を学ぶからです。何故クリスマスをするかを考えるのは、よいと思います。海外のクリスチャンの人が日本のお寺にいくと大抵、意味を知ろうとします。同じ事が大事です。

サンタより賢者という国 (lyco・愛知県・パートナー無・29歳)

一度だけスペインでクリスマスを過ごした際、12/24の夜は家族と穏やかに過ごしました。スペインでは1/6の晩に来る「3人の賢者」が大きな贈り物を持ってくるから12/24の夜は小さいプレゼントを用意するそうです。賢者についてはスペインに行ってから知り、キリスト教と言っても国によって迎え方が違うのだと興味深く思います。国・人によって過ごし方は様々ですが、志衽さんもおっしゃる通り、「商業的」になり過ぎないことを期待します。

やっぱり由来も知って楽しむべき (isabel86・愛知県・パートナー有・44歳)

幼稚園の頃、我が家にサンタクロースからのプレゼントはなく、母に「うちは仏教だからクリスマスは関係ない」と言われ、「仏教やめたい！」と涙を流した記憶があります(笑)　当時も年中行事の一つとして、宗教に関係なくクリスマスを楽しむ雰囲気であったので、この母の容赦ない一言は子どもには理解できないものでした。その一方で、｢聖書は世界で一番読まれている本だから｣と母は聖書の絵本を買い与えてくれました。やはり子どもでも、クリスマスの由来を知った上で楽しむべきだと思います。

音楽など宗教発の文化を味わう (オッタム・愛知県・パートナー有・41歳)

クラシックが好きでよくコンサートに行きます。バロックなどクラシック音楽は宗教音楽としての側面も持っているといいます。今回のテーマに「NO」な私は詳しく知らないのですが、音楽でも文学でも、あるいは旅行でも、好きなことをより深く味わうという意味では、クリスマスの宗教的側面も知りたいと思います。クリスマス近辺のクラシックコンサートでは、演奏家がその辺のことを解説してくれることもあります。

人間のおごりを省みる日に (marronita・東京都・パートナー無・38歳)

1日目の大和こころさんの意見に賛成で、宗教という枠を超え、何でも受け入れ日本流にグレードアップするのは、日本人の素晴らしい点であると思います。様々なものを受け入れながらも日本人が長い歴史の中で持ち続けたものは生活に自然を取り込み楽しみながら、自然への畏怖を認識することであったように思います。商業的に押し付けられるのではなく、日本人自らが家族や友人と季節を楽しむ一つの行事として昇華し、人智の及ばぬ存在を意識し、人間の驕りを省みる日になれば面白いと思います。

宗教色を感じないのが少し怖い (みずちん・神奈川県・パートナー有・41歳)

私は年々増える家々の電飾や外国の雑誌そのままの飾り付けに違和感を覚えます。なぜキリスト教の行事ばかり商業的なのでしょう？　世界の宗教の割合で考えるとイスラム教、仏教など他にもあるのに？　それはなぜ？　それから井上先生がおっしゃった「こういう面もあったらいいな」という点ですが、本来の意味を考えれば心静かに家族と過ごすのでしょう。でも日本人のそれは本来お正月ですよね。ただ最近はお正月ですらお祭り状態です。いったい心静かにする時間はあるのか？　それを考えると怖いです。

難く考えなくて良いのでは (AnneRose・神奈川県・パートナー有・39歳)

家族の団欒がなくなりつつある今日この頃、家族が集って何か美味しいものを作ってワイワイ・ガヤガヤと難く物事を考えなくてもいい日でも良いのではありませんか。もちろんクリスマスに特別意味の有る宗教を持つ方も居ます。ただクリスマスの名をお借りして、便乗で何か年中行事にしてしまっても「いけない」ことはないと思います。

あたたかいクリスマス (Mitsuba・佐賀県・パートナー有・36歳)

日本ではイベント的なクリスマス。ヨーロッパを旅行した時に思ったことは、華やかなクリスマスイルミネーションの裏に、温かい家族との静かな時間を過ごすという、日本とは違うクリスマスの印象を受けました。手作りのお菓子やクリスマスツリー、リースが素朴で、寒い冬に暖かみさえ感じます。日本のイベント的なクリスマスも嫌いではないけれど、大事な人とゆっくりとした時間を過ごす手作りのクリスマスを過ごしてみたいなと思います。

4日目の円卓会議の議論は...

宗教的意味合いを失っていくのをどう思う？

クリスマスがそうであったらいいなということに関して、代表的な考えは、AnneRoseさんやMitsubaさんがいうように、家族や大事な人との団欒や憩いの場になることでしょうか。

クリスマスはイエス・キリストの生誕を祝うミサで、教会の行事という色彩が強かったのですが、19世紀には家族との団欒という性格を強めたとされます。そしてそれに大きな影響を与えたのが、イギリスの作家チャールズ・ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』という説が有力です。

この小説は20世紀後半になって、同名で何度か映画化され、より最近では『3人のゴースト』というタイトルの映画にもなっています。人のつながりの大事さを感じる機会になることはいいことですね。

mjeanさんやanoさんなどのように、本来の意味を知っておいた方がいいという意見もあります。実は本来の意味というのが難しいところですが、信者の人たちの姿を見る機会をもつのは大事かもしれません。

貴重な意見はBUNBUN01さんのものです。「使うお金の一部だけでも、途上国の医療支援に募金するとか、募金がセットのプレゼント商品があればいいな」というのは、暖かい気持ちですね。分かち合いの精神は、宗教を別にしても大切なものだと思います。

ところでオッタムさんは、「音楽など宗教発の文化を味わう」のがいいという意見でした。文化として楽しむという姿勢も現代では強まりそうです。

そこで最後にお聞きしたいのが、クリスマスのような本来宗教行事であったものが、しだいにその意味合いを失ってきたというこの現実を、どう考えるかです。別にほうっておけばいいという意見もありましたが、少し工夫して、宗教的な意義に触れる機会もあってもいいと感じる人もいたようです。誰がどういうやり方で、という点も含めて、自由な意見をいただければ嬉しいです。

井上順孝
國學院大学教授


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