パリのマルチ・クリエーター、フレデリック・スラマのバンド・プロジェクト、AORの新作が早くも完成!!
2002年11月に発表された『L.A Reflection』に続く第4弾は、デヴィッド・ロバーツとデイン・ドナヒュー、この2人のAORヒーローをゲスト・ボーカルに招いた、まさにAORファンに“Dream”を与える1枚。
ほかにも、ビル・チャンプリン、マイケル・ラフ、リック・リソー、ジェイニー・クルーワーらが歌い、 スティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドウ、ヴィニー・カリウタ、エド・グリーン、ブルース・ガイチ、 ブランダン・フィールズ、ピーター・アースキンをはじめとする超豪華な顔ぶれがバックでプレー。
スラマお得意の、「メロディアス・ロックとメロウAORの華麗な融合」は、今回も実に冴え渡り、リスナーのハートを直撃すること間違いなし!
レギュラーの8曲に加え、ファンからの人気が特に高い「Worlds Away」と「Never Gonna Let Her Go」、 この2曲をニュー・バージョンで収録。前者ではデイン・ドナヒューのボーカルが、また後者ではトム・サヴィアーノのサックスが 新鮮な響きを届けてくれます。
外盤は9月29日発売予定。日本盤のほうがひと月半早い登場となります。また、日本盤にはAORコレクター、フレデリック・スラマの選ぶ、「The Best
60 AOR Albums」も掲載。これも見逃せません!
[タイトル] Dreaming
of L.A
[アーティスト] AOR
[収録内容]
01. Lost In Your Eyes
02. You're My Obsession
03. Fly With Me
04. On Dangerous Ground
05. Malibu Escapade
06. Teach Me How To Love You Again
07. Don't Give Up On Love
08. Haunted By Your Smile
09. Worlds Away (Bonus Track)
10. Never Gonna Let Her Go (Bonus Track)
Dreaming of L.A/AOR COOL-107
【AOR(フレデリック・スラマ)プロフィール】
1963年1月23日フランス(パリの生まれ)。12歳の時、パリの映画館で映画が始まる前に流れていたイーグルスの「One Of These Nights」に魅了され、自分もあんなミュージシャンになりたい、と、ギターを始める。また、彼の父親がフランスで最も大きい報道記者のグループを持っていたことから、13歳で父の手伝いを始め、17歳からプロのジャーナリストとして活動。その年齢で公認のプレス・カード(プロのジャーナリストである証明書)を手にするという最年少記録を打ち立てる。
また、14歳の時に英語を学ぶため3カ月間ロサンゼルスに滞在。それ以来、頻繁にその街を訪れ、また長い期間住んだりしてきたが、その間、イーグルス、ジェイムス・テイラー、クリストファー・クロス、マイケル・フランクス、TOTOの面々……ほか300人を越すアーティストにインタビュー。加えて、メグ・ライアンやキム・ベイシンガーなど、映画俳優にも200人以上にインタビューするという精力的な活動を行う。
「フランスにAOR/西海岸音楽を普及させるのが僕の任務」と語るフレデリック・スラマは、80年代前半からFM番組を数本手掛けたり、また、毎週末パリのクラブで“AOR
Night”と呼ばれるイベントを行ったり、積極的にAORを紹介。その方面では世界的なコレクターの一人にも数え上げられているが、90年代に入るとアーティスト(ギタリスト、ソングライター)としての活動がグッと前面に出てくるようになる。
デヴィッド・フォスター、キャロル・ベイヤー・セイガー、トム・スノウなど、名だたるソングライターが所属するNAS(The National Academy
Of Songwriters)のメンバーにもなり、ロサンゼルスの音楽シーンにおけるステイタスをしっかりと確立。そして、92年に初のソロ作「L.A Rendez
Vous」を制作する。
このアルバムはあくまでも、スラマがどんな音楽を書く人間かを、他のアーティストやプロデューサーたちに伝えるデモ盤で、正規のリリースはしていないとのこと。そんな彼の本領発揮ともなったのが、2000年からスタートするプロジェクト、AORである。
このバンド(スラマはあえてバンドという表現を使っている)では、2000年に「L.A Concession」、01年に「Next Stop L.A」と発表し、02年秋に早くも3作目の「L.A
Reflection」を発表。1st、2ndの2枚にもリチャード・ペイジ、スティーヴ・ジョージ、マイケル・トンプソン、カルロス・ヴェガ、レニー・キャストロといったAOR界の名手が参加していたが、それが数倍の豪華さをまとったのがその3rdアルバムで、バックにはスティーヴ・ルカサー、マイケル・ランドウ、マイケル・ラフ、ブルース・ガイチ、ヴィニー・カリウタほか、LAの顔ともいうべきすご腕ミュージシャンが多数参加。
また、92年、この世を去ってしまう直前に録音したジェフ・ポーカロとのセッションを、今回、ニュー・バージョンで収録。そこには、ジェフのほかに、スティーヴ&マイク・ポーカロ、デヴィッド・ペイチも参加している。
そして2003年8月、日本先行で4作目の『Dreaming of L.A』を発表。このアルバムでは長年の夢だった2人のヴォーカリスト、デヴィッド・ロバーツとデイン・ドナヒューの参加が実現し、そんなことからタイトルに“Dreaming”というフレーズを使っている。ほかにも、ビル・チャンプリンが2曲、デヴィッド・ディッグスの娘、レイチェル・ディッグスが1曲リード・ヴォーカルを務めるなど、前作よりもアダルトで、時にはジャズ・フュージョンのテイストも盛り込んでいる。
また、ファンからの人気が特に高い「Never Gonna Let Her Go」と「Worlds Away」を別テイクで収録。文字通り、ファンにはたまらないボーナス・トラックになっている。
フレデリック・スラマとはどんなアーティスト? その質問に対し、本人はこう答えている。「とても熱い男で、一つ一つの動作そのすべてに、たくさんのポジティブなエネルギーが詰め込まれている。それから、典型的な完璧主義者だね。そして、常に心をオープンにし、音楽の力−the
power of music−を信じているんだ」。