ホーム > クルマ@ > 変革の旗手たち> カルロス・ゴーン氏



カルロス・ゴーン氏 |
評価や測定をしなければ、何も進捗しません。
たとえば、会議の中で、話し手が数字を使って話をしなかったのであれば、その人の意図は何なのかを疑っていいと思います。つまり測定できないものは、実現しないのです。企業でも国でも、数量化できないもの、測定できないものというのは、実現の可能性が非常に薄いのです。
99年、わたしが着任したときに日産という会社が苦しんでいた理由は、会計の問題もありましたが、運用の管理ができなかったということもありました。つまり、会計上の数字は、あくまで帳簿を埋めるため、帳尻を合わすための数字でしかなかった。それをもとにどのようにマネジメントしていくかという数字ではありませんでした。
これは企業の一つの要素だと思います。数字ももちろん常に存在しています。何かしらの責務、あるいは株主に対する報告の義務、コミュニティーに対する報告の義務を満たすための数字です。しかし、その数字を見て経営陣は次の行動を読み取らねばならない。どのくらいの進捗があるのか、あとどれくらい進めばいいのか。数字というのは、そのようなことを測るものでなければいけないのです。
- 出典:
- 国際女性ビジネス会議
|
 |
CEO カルロス・ゴーン氏
変革の旗手たち へ
 |