ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第96回 小林 いずみさん

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小林 いずみさん
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母が「そろそろ、スーツを」って。
- 小林
そうそう。これが、もう大笑いなんですよ。一応、言ったんですよ、家族に。
- 佐々木
ご主人にですか?
- 小林
いや、私、独り者ですから、両親に。たまたまその前の週末に食事を一緒にしたので、一応言ったんです。「分からないけど、もしかしたら、私、社長になるかもしれないわよ」って、一応、前ふりをしたんですね。
でも、全然聞いていないんですよ。その後、社長就任の発表があって、夕刊を見たらしいんですね。そうしたら、父から会社に電話がかかってきて、「お前、何なんだ、これは。他に、もっとまともな人間はいないのか?」って。「だって、言ったじゃない、この間の週末に」って言ったら、うちの父が「そうだったっけ?」って。まったく聞いていなかった(笑)。
- 佐々木
本気にしていないで、素通りしちゃったってことでしょうか? お父様は、どんなお仕事をされているんですか?
- 小林
もう引退していますけど、昔は、商社で貿易をやっていたんですけれども、「まったく聞いていない」って。だって、それまでうちの母は、私は会社でコピーを取っていると思っていましたからね。父から最初にその電話がかかってきて、次に母からかかってきた電話が、「そろそろ会社にはスーツを着ていった方がいいと思うの」って。
- 佐々木
社長になったからですか?
- 小林
ええ。最初、「スーツ持ってる?」って電話がかかってきたから、「持ってるよ。何で?」って。買ってくれるのかなと思ったんですよ(笑)。
- 佐々木
社長就任祝いにね。
- 小林
そう、お祝いに買ってくれるのかなと思ったら、そうじゃなくて、「やっぱり会社にはスーツを着ていった方がいいと思うのよ」って。この人、私が何をやっていると思っているのかしら? と思って(笑)。
- 佐々木
(笑)おもしろい。でも、そのくらい、ゆったり支えてきてくださっていたってところが。
- 小林
支えているのか支えていないのか、分からないですけど、そういう環境なんですよね。
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