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ワールド・ラーニング代表兼CEO、前ユニセフ事務局長
Carol Bellamyさん
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完璧な世界を作る方法。もっとも近いのが「教育」
- 佐々木
ベラミーさんは職業柄、地球上のいろんな国々に行かれていますが、私も元テレビのニュースレポーターとして25カ国以上に行き、バングラデシュや南アフリカ、さまざまな国の難民キャンプで取材しました。その時いつも感じたことは、教育こそが、世界平和のためにはなにより重要である、ということです。
現在、ワールド・ラーニングの代表として、また、今まではユニセフ事務局長としても世界の子どもたちの教育問題に取組んでいらっしゃるわけですが、世界の子どもたちへの教育はどうあるべきだとお考えでしょうか?
- ベラミー
完全で完璧な世界を作る方法なんて、この世にはありませんが、それにもっとも近いものが「教育」だと、私は信じています。
最も賢く、有効な投資は、幼児・児童が健康であり、基本的な教育が受けられるようにするためのインフラや制度への投資だと考えています。
学校に通うことはできても、お腹に回虫やギョウ虫がいている子どもたちは、勉強になかなか集中できません。マラリアを発病した子どもは学校に行くことはできませんが、マラリアの予防接種を受けていても、近くに学校がない子どもは、大きくなって成功する機会を、子どもの頃から奪われていることになります。
初等教育を充実させる必要性と、児童の健康を改善していくという課題の根底は一つです。だから両方を改善しなければ、この問題の解消にはつながらないのです。
10/23
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