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田村 真理子さん
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入学の手続きも済ませてから、両親に言いました
- 田村
それはもう、言う前に、ちゃんと、一人でホームステイの場所を決めて、入学の手続きも済ませて、「では行ってきます」みたいな感じ。
- 佐々木
え? それは全部自分で?
- 田村
自分で決めたの。
- 佐々木
でも、お金はご両親が払ったんじゃないですか?
- 田村
そこは、行くまでに貯めていた微々たるお小遣いとかあるじゃないですか。その辺を基にして、最初の手続きをしたんですよ。
- 佐々木
最初の手続きだって何十万かはするんじゃないんですか? 高校生で貯めていたわけ? 何十万も?
- 田村
高校生で貯めていたっていうか……。だから、卒業してすぐには行かなかった。向こうは9月からなので、すぐには行かなくて、その間に少し稼いだりとかして。
- 佐々木
それで、親には内緒で、自分で稼いで準備した。
- 田村
全部やった。そんなの全部対談に入っちゃうの? まあ、いいや(笑)。
- 佐々木
もう、いいじゃないですか(笑)。
- 田村
今更ね。でも、少なくとも私もそういう意味で言ったら、ベンチャー精神はあるかもしれない。だってその当時……。
- 佐々木
(笑)そうですよ、それをベンチャー精神と言います。
- 田村
言うかどうかはわかりませんけどね。でも、親のお金で、了解を受けて行く人はそれでいいと思うんですよ。でも私は、自分で決めたんだから、やっぱり「そこまでお金をねだっていいの?」っていうのはすごくあって。
- 佐々木
よくわかるんですが、それは、どこからそういう風になりました? 私は高校1年でアルバイトを始めて、今日までたぶん親にお金をもらっていないんですね。そうすると皆が「どうしてそういう風に?」って聞くのですが、私は何でそう考えたかがわからないんですよね(笑)。いつの日かそうなっていた。
- 田村
確かにそういう意味では、私も高校の頃から、「親のお金で当たり前に行っていいのかな?」って思い始めました。
- 佐々木
それは、何でですか?
- 田村
いや、言われてもわからないよね。でも、もちろん、時代もあったんですかね。何なんでしょうね。
- 佐々木
だって、同級生は皆そんなことしてないでしょ?
- 田村
してない。むしろ、当たり前のように親から。だけれども、「そんな、当たり前に受けちゃっていいのかな?」みたいなものは、ずっと確かにありました。で、私たちの時代って、アルバイトってほとんどできなかったじゃないですか。でも高校卒業の辺りからは、家庭教師とか、時給のいい仕事をぼつぼつ探したりとかして。決めたからには、そうしようと思うじゃないですか。
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