ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第88回 田村 真理子さん

88 |
田村 真理子さん
|
|
|
新聞記事を図書館で探して
- 佐々木
ということは、高校3年で、フランスの大学のどこがいいかなって調べてもいた、ということですね。
- 田村
そこまではしてない。そこが、佐々木さんと違うのは、私、計画性があまりないから、とにかく「おかしい」って疑問だけ。で、どうしようかなって言っていて、大学受験を含めて、考える。で、やっぱり行こうって決めるわけじゃないですか。その時に……。
今考えるとよくやったと思いますけど、朝日新聞に、朝日新聞の記者が、私が行きたかった場所のフランシュ・コンテのそばで合宿して面白かった、のどかな風景を撮った記事を下ろしていたんですよ。それを図書館に行ってすごく探したんですよ。
- 佐々木
図書館で、どの記事だっけって、探したわけですか?
- 田村
そう。それで見つけて、その記者の名前しか載っていなかったんですけど、そこにわざわざ電話をして、その人から、その人の泊まったお家を教えてもらったんです。今考えるとよくやったよね。で、拙いフランス語で手紙書いて、「私はこういう者で、これこれ、何々さんから」って。そうしたら、その人達はカトリックだったから……。
- 佐々木
すぐにシェアしてくれて、家をね。
- 田村
うん。でも、後で、行ってから知ったんですけど、実はもう、お年を召したので、ホームステイを受けていなかったんですって。で、その記者の彼がよっぽどいい方だったと思うんですけど、彼の紹介で、わざわざ日本から来るっていうんで、受けてくださったんだそうです。意外とそういう偶然はありますよね。
- 佐々木
記者に電話して、その人から紹介をもらって。じゃあ、探すも何も、ホームステイ先はその人しかない。他の選択肢がないものね(笑)。
- 田村
そう(笑)。だから他を全然見ないで決めて、行ったんです。
- 佐々木
じゃあ大学も、そこの近くの大学にしたわけですか? ホームステイ先が決まってから。
- 田村
いや、逆。場所を決めた時に、これは偶然なですよね、大学を決めた所の、なぜか知らないけど、それがホームステイと同じ所だった。普通はありえないんだけど。もう、今は、だからどっちが先だか……。でも、どっちにしても、大学を先に決めているから、きっと地名とか覚えていたんでしょうね。何かつながりがあったから、図書館に行って探して、見つけてっていうことだよね。だからあまり、すごく格好良くじゃなくて、本当にいろんなことが総合的にあって。
21/23
|
 |

|
|