自分で考え、自分で選び、自分で行動する。意志のある人たちが集う“場"それがイー・ウーマンです。 サイトマップお問い合わせ| english
ewoman検索: 過去のサーベイ検索
HOME CAREER@ NEWS@ MONEY&REGAL BODY@ SOCIETY@ ACTIVE LIFE@ 6ジャンルについて
>>> 旧リーダーズ/メンバーからの移行登録について
イー・ウーマンとは
参加する
円卓会議 働く人の
円卓会議
表参道カレッジ 人から学ぶ、
人と学ぶ

表参道カレッジ
国際女性ビジネス会議 国際女性
ビジネス会議
読む
winwin対談 佐々木かをりの
win-win対談

ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第87回 金平 敬之助さん

win-win

87
作家、評論家、コラムニスト
金平 敬之助さん

先生を尊敬しましょう

金平

私は公立学校の先生方に話をする機会がよくあるのですよ。いままでに本を17冊出していて、一番売れたのが最初に出した『ことばのご馳走』という本なのですが、最初から4冊目ぐらいに『舞台をつくりなさい』という本を出した頃、文部省(文科省)の役人の方が、この本を気に入ってくださって。それで中学の進路指導の先生や校長先生などに講演させていただいたのです。でも、民間人の私が校長先生に何を話していいか分からないでしょ?

実は先生にも「風景論」を中心に話をしています。「学校の風景がよくなれば、よい子が育ちます」と訴えています。それ以来、何だか知らないのですけれど、学校の先生方にお話しする機会が増えました。おそらく民間の人間で、学校の先生にこれだけしゃべっている人は少ないのではないかと思っています。

佐々木

最近は、いじめや自殺、履修問題など、学校の風景が変わってきているように思うのですが、どう思われますか。

金平

私は、本の中で学校の先生のことをよく書きます。で、ある大学の教授が私の本を読んで「君はよく学校の先生のことを書くけれど、一つ特徴があるね」と言うのです。「何ですか?」って聞いたら、「先生の悪口を書いていないね」と指摘するのです。そう言われればそうなんです。たしかに悪口を書いてないのです。

悪口を書いていない理由は二つあります。私の周りにいる学校の先生たちが皆本当に優秀だということ。もう、頭が下がる人たちばっかりで、悪口を書きようがないのです。

もう一つの理由はフィンランドです。フィンランドはご存知のように国際比較で生徒の成績がたいへん優秀な国です。なぜ成績がいいのか。それは若い優秀な人が先生になりたがるから、というのです。優秀な先生の下に優秀な子が育つのは当たり前のことです。では、なぜ優秀な人材が学校に集まるか、というと、社会が先生を尊敬しているかららしい。フィンランドでは先生は憧れの職業になっているのですね。だから、教育の問題は実はわれわれがまず先生を尊敬し、世間が憧れる職業にすることが大切なのではないでしょうか。

だから、私一人でも絶対先生の悪口は言うまいと心に決めているのです。これが私が先生のことを悪く書かない理由です。そして、いま世間を騒がしている、いじめ、自殺問題なども学校や文部科学省だけを攻撃してもしょうがないのです。その前に、私たちがまず先生を尊敬することから始めなくてはいけないのではないでしょうか。まさに教育問題は「もとは我々にあり」と考えるべきです。

佐々木

同感です。先生を尊敬するというのは、私もとっても大切なことだと思っています。先生も人間ですから、褒めてくれて、尊敬してくれる環境なら、やる気も出るでしょう。私は、子育てをするときに、子どもたちの先生を尊敬し、大切にすることを基本にしています。

金平

フィンランドの中学の校長先生の話をニューヨーク・タイムズの記事で読んだことがあります。「子どもたちに『将来、何になりたいか?』と聞くと、毎年トップは教師だ」と言うのです。私はここから教育問題はスタートすると思っているのですが……。

8/34

前のページへ 次のページへ
第15回国際女性ビジネス会議 表参道カレッジ e-shopで購入できます
アクションプランナー メロンリペア
e-shop
メロンリペア メロンリペア
15万箱 突破!
抗酸化サプリメント
アクションプランナー アクション
プランナー

時間が見える大人気の手帳
ビジネス
イー・ウーマンに依頼する イー・ウーマンに
依頼する

イー・ウーマン調査 働く女性の調査
マーケティング&ブランドコミュニケーション マーケティング
ブランディング
コンサルティング

講演・研修のご依頼 講演・研修のご依頼
メディア掲載一覧 メディア掲載一覧
取材のご依頼 取材のご依頼
リンク
ワーキングウーマンの意識調査 asahi.com
私のミカタ
ワーキングウーマンの意識調査 佐々木かをりの
ブログ

kaorisasaki twitter 佐々木かをりの
Twitter

 ©2000-2009 ewoman,Inc. 個人情報について利用規約各種お問い合わせ・お申し込み会社概要| english