ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第87回 金平 敬之助さん

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金平 敬之助さん
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17歳のときに、家内と出会いました
- 金平
井戸がありました。大体、たらい山盛り2杯分の洗濯物をもちろん手で洗濯板を使って洗っていました。そのときに、井戸端の縁に座っていたのが妻なんです。ただ見ているだけでまったく手伝ってくれませんでした。だから、いまでも57年前の、このことを文句言っているんですよ。「あのとき、せめて濯(すす)ぐときだけでも井戸を漕(こ)いでくれたら助かったのに」って。
妻と出会ったのは私が高校2年、17歳のとき。妻が小学6年、12歳のときでした。それからずっと仲がいいのです。
- 佐々木
じゃあ、ご自宅の近所だったのですね?
- 金平
妻が近くに疎開先から引っ越してきたのです。それで、何となく仲良くなったんですね。だから、大恋愛とかいうのではないのです。いつの間にか、お互いに「この人と」と思うようになっていたのじゃないですか。だから、とても平凡な2人と思っています。
- 佐々木
それで結婚して仲良く暮らされて。奥さまが倒れられたのは……。
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