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金子 奈緒さん
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大阪と東京。キャリアづくりの大きな学び
- 佐々木
今となっては、金子奈緒さんと言えば、もう、いろいろなところの看板で、ファンもたくさんいらっしゃるわけだけど、ここまで来る間で、一番自分のなかで、これが転機、というか、キャリアを作ってくるうえで大切だった仕事、または出会いとかってあります?
- 金子
大学を出てすぐの4月からJ-WAVEで大改編があったというお話をさっきしたんですが、そこで新番組が始まって、火曜日を担当させていただきました。で、同時期に、FM802という大阪にある局でも大改編がありまして。で、そこでも新番組とご縁ができたんです。
東京のお昼の時間帯が、12時〜16時っていう番組だったんですね。で、大阪が13時〜16時っていう時間帯でね。曜日違いで、大阪にも同時に通うことになったんです。本当にラッキーだったんですけれども、火曜日に東京でオンエアして、水・木は大阪に行くっていう生活がしばらく続いたんです。
そうすると、まったく同じ時間帯の、場所だけ替えるっていう現象が自分のなかで初めて起こった。大阪は知っているつもりでいたけれども、場所によってこんなに人が違う、選曲も違う、番組のとらえ方も違う、作り方も違う、聴き手ももちろん違うんですけど、聴き手に関しては物理的に違うっていうだけじゃなくて……。
- 佐々木
反応が違う?
- 金子
そうです。2つの都市でその違いを身をもって体験できたのが、この3年間ぐらいだったんですよね。これがなければ、きっと「じゃあ、時間帯が違ったら、どうなるんだろう?」とか、「深夜だったら、どういうリスナーなんだろう?」とか考えなかったかもって、今は思っているんです。「場所が違うとこれだけ違う。じゃあ、時間が違ったら、もっと、東京でも違うだろう」。朝だったら違う。お昼、午後、夜中っていろいろ体験させてもらった時期だったんですね。だから、それはすごく大きかったと思います。
- 佐々木
大阪と東京で同じ時間帯でもくる反応が全然ちがって、こっちでは「いいぞ」ってきていても、こっちは何か違うなっていうか。具体的には、どんなのがきたんですか?
- 金子
一番ダイレクトに言ってくれるのはディレクター達で、求めているカラーが違うっていうのは、台本を見ると、もう分かるんですね。「何だ? このコーナー」とか、「何だ? このしゃべり」とか、「何だ? この台詞」なんていうエッセンスがいっぱい(笑)。
で、最初は、もう、意味が分からなくて、「何で、こんな同じ時間帯で私は喋っているのに、同じ人間が、金子奈緒が喋っているのに、違うんだ?」と思って。だけど、やっぱり当時若かったし、「言われることは何でも吸収しよう」って必死でしたから。そうしたらもっともっと楽しくなって、「ああディレクターたちの演出って凄いな」って教えてもらいました。 で、大阪では特にイベントのお仕事が多かったんですけれども、イベントでお客さんと直に接しますでしょう? そうすると、やっぱり反応が濃い〜。もう、なにわ〜って(笑)。
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