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石橋 慎二さん
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「皆、失敗もする」とその場で教えるんです
- 佐々木
面白い。それは、試合が終わった後に?
- 石橋
後。もしくは、試合中にでも、相手とその子を呼んでですね、「皆、失敗もするし、今、皆、伸びている最中の子なんだから、こういうところで失敗したとしても、明日あさって、うまくなればいいんだから、そういうことで、絶対人を非難するようなことは言っちゃだめだよ」というのを伝える。
親が見てようが何しようが、本当に徹底してやるんですよ。それに関してクレームがきたことは一切ないですしね。で、やはり思いやりの気持ちとか、人を助ける気持ちがないと、最終的にプロになっても、このチームプレーっていうのは活かされないんですよ。その辺を、子ども達なんで、感情で動いちゃうから。
- 佐々木
それはすごく重要ですよね。それも、試合中とか終わった直後に本人に言ってくれるっていうのはすごくいい。
- 石橋
はい。すぐ忘れちゃいますから。
- 佐々木
私などは、親としては、自分の子どもの様子を見ていますから、「ここでは怒らなきゃいけない」とか、「ここは抱きしめなきゃいけない」っていうことが、分かってやっているつもりではいるんです。あくまで、つもり、ですが。そして、今おっしゃったような点を意識しています。
でも、子どもは、野球でもサッカーでも学校でも、いろいろな所で友達と遊んだりしてくるでしょう。その現場で、そういう目で子どもを見て育てている人達がいるって言うのは本当に嬉しい。失礼かもしれませんが、サッカーの技術以上に、大切かもしれません。
- 石橋
そうですね。本当に、いい加減な事はできないですね。子ども達も、特にちっちゃい子、3年生以下ぐらいまでは、結構、親御さん、お母さんお父さん、もしくはおじいちゃんおばあちゃんがお連れになられるんですよ。
- 佐々木
そうでしょうね。
- 石橋
で、その人達って、本当に真剣な目で、僕らの指導の仕方とか、自分の子どものプレーの中身だとか、見られていますので、変な事をしたら、すぐに僕のところにクレームが来ますし。
- 佐々木
そうですよね。とりわけ熱心な親御さんだから、お子さんを連れに来るわけですしね。
10/23
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