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パトリック・ダヴィッドさん
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現地について、まず
- 佐々木
現地に着いた医師たちが、最も早急に対処しなければ問題、そして早急に必要なものとして、本部に連絡してくることはなんですか? 医師や薬が不足しているということでしょうか?
- ダヴィッド
一概には言えません。私たちが行う医療支援活動は、それぞれに独自の目的を設定したうえで実行されています。今月末に私が行く予定のエチオピアでは、HIV/エイズの母子感染予防の活動を行っており、HIV感染者の治療や薬の投与も続けています。エチオピアのHIV感染率は人口の約13%と、とても高く、私たちは母子感染予防の活動をメインに現地での医療支援活動を行っています。
またチェチェンでは、国民の健康管理を目的とした社会システムの再構築を行っていますし、シベリアではトナカイを飼って生計を立てている遊牧民のためのヘルスケア制度を構築中です。必要とされることは、その地域で違いますが、私たちは各地域で最も必要とされている医療支援プラグラムを組み、活動しています。ただ私たちの全ての支援活動に共通しているのは、老人、子ども、女性といった、地域における一番の弱者の救済を目ざしたものだということです。
私たちの活動の基本は「社会的弱者の救済」です。様々な活動を世界中で繰り広げていますが、その全てが地域における一番の社会的弱者の救済を目的としています。
- 佐々木
現地で活動をする際のステップとしては、まず現地の病院を訪れるなどして、専門家との連携体制を築いたりするのですか。
- ダヴィッド
それも状況によりますね。その地区の行政の長の協力を得るために、現状アセスメントを行ったり、支援を得るために提案書を作成し、協力を依頼して回ることもあります。
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