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モバイル・インターネットキャピタル株式会社 代表取締役社長
西岡 郁夫さん
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女性が活躍する場はまだまだある
- 佐々木
ここでちょっと、女性の話をしたいのですが。
インテルは、外資系とはいいながらも、社内は結構ドメスティックな体制だったといううわさもちらほら聞いたことがあります。でも、わたしがこの何年か西岡さんとご一緒させていただいて、男女差別はもちろんなく、非常に厳しい目で一人ひとりをご覧になっておられると思うんです。
一般的に今までいろんな会社にも行かれていると思いますし、いろんな女性にも会われていると思うんですが、ずいぶん良くなってきたとはいえ、女性の活躍というのは日本ではまだそんなにないのではないでしょうか。問題点があるとすれば、何だとお思いになりますか?
- 西岡
活躍している人は今いっぱいいますし、しかも激増しているし、日本では急速によくなっているのは事実だと思うんですよね。
ただ、インテルのアメリカの経験でいえば、幹部会には人口比と同じだけ女性がいます。でも日本の会社で取締役会に行ったって、ほとんど女性がいません。そういう意味では、これは非常に問題だと思っています。経済戦争というのは、国民総出で闘っているわけですよ。
日本の人口が1億2,000万人で、アメリカが2億4,000万人だからひきょうだとはいえません。国民全部が参加できるわけだから。そこに中国が13億人ですよ。どうして闘うの、というときに、日本は女性が活躍していないとしたら、国民の半分を非戦力化してることになるんですよ。これはもう、全然おかしいと思うんですよ。本当にこんな世の中は変えないといけない。
ただ一つは、女性側にも問題があります。女性に「そこまでシビアに自分を考えていますか?」ということを問えば、やっぱりまだ無責任な立場に甘えていたいと考えている人もいます。僕、シャープにいた時、研究所長の時ですが、随分女性を採用したんですよ。だってソフトウェア研究所ですからね。女性はものすごく優秀なんですよ。
中学、高校時代を思い出したらね、クラスの成績トップはだいたい女性でした。だから僕、女性を随分採用しました。彼女たちも意気に感じてて頑張ってくれました。だけど、大切な時に結婚だ、出産だと辞めて行く人も多かったのです。こんな理由だと引き止めるわけにも行かないし、世の中変えようとして、せっかく女性採用を実践しているのに、はしごを外される感じを受けたことを鮮明に覚えています。
社内結婚の時なんか、ご主人が専業主夫してくれたらいいのにと思うほどの優秀な女性が、愛する夫のために専業主婦になって行きました。寂しかったですよ。出産も二人が相談してどちらが産むかを決めれるようになればいいのにね。
- 佐々木
そうなるとずいぶん変わるでしょうね(笑)。
- 西岡
男性だって、会社の仕事ができるということと、家でおいしいものを作って、家庭をきちっとするというのとどっちが大切?というとね、それはどっちも大切なんですよ
そういうことにすごく向いていて、幸せな男性だっていると思うの。
そのあたりはもっと人間フレキシブルにならないと、女性のほうにツケがみんな回されているわけです。
- 佐々木
この普及活動もぜひお願いしたいと思います(笑)。
- 西岡
(笑)どうしたらええんかな、それ。結構難しいよね。
- 佐々木
イー・ウーマンで、一緒に、というのはどうでしょうか?
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