ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第66回 板倉 啓子さん

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薬膳研究家 板倉料理学院院長 メンター・フーズ(有)代表取締役
板倉 啓子さん
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体内の異常は、必ず外に現れるんです。目が悪いなら……。
- 佐々木
では具体的に薬膳はどう作ったらいいのかしら。
- 板倉
薬膳は気、血、水がバランスよく整っている状態を健康とみなします。その判断は、「有諸内者 心形諸外」といって体の中で起こった異常は、必ず体の外に現れるという考え方があり、外見をよーく見ます。
- 佐々木
どういうことですか?
- 板倉
たとえば目の具合が悪いとか、「視力が落ちた」ときは、眼科に行きますよね。
- 佐々木
はい。
- 板倉
西洋医学では目薬が出されたり、遠くを見てくださいと指導されたり。対処療法ですよね。
漢方では、器官と内臓はつながっていると考えるので、目の調子が悪いということは、肝の機能も落ちていると考え、目と肝の両方をケアする薬膳を作るわけです。
- 佐々木
私には、そちらのほうが納得がいきます。
- 板倉
確かに肝機能が悪く黄疸がでると、体全体が黄色くなり、目の白いところも黄色くなったりしますよね。ハリで視力がよみがえると話題になっていますが、肝のツボにハリを打つことで効果は抜群で視力アップするそうです。シミも肝斑と書きます。肝の血が不足していたり、血液をめぐらせる機能が失調しているときに出やすくなります。
心臓の具合が悪い方は、舌の先や手のひらが赤くなられたり、あとね、栄養不足から耳たぶにシワがよると言われてるんですよ。
- 佐々木
耳にしわですか!
- 板倉
ですから、漢方の先生のところに行かれましたら、先生は足元から顔とその方をじっと見られるんですが、それは自分に気があると考えちゃいけないんですよ(笑)。
- 佐々木
だめなのね(笑)? 診断してるのね?
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