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竹田 圭吾さん
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だから、カバーは僕がやる
- 竹田
副編は実務が大変なんで、どのポジションが1番楽しいかは一概に言えませんが、何が楽しいって、記事の見出しをつけたりするのが1番楽しい。で、うちの場合は海外のライターを使うことが多いんで、そのやり取りで、取材の現場に出ているのは彼らだから、いろいろ文句も言ってくるわけですよ。
そんなこと取材してこいって言われたって、そんなこと言っているやつはいないだろう、って。それをなんとかね、企画書とかでこっちの意図を伝えたり、オン・シーンでソースに触れているライターたち、記者たちのやる気を引き出すためのメールの書き方を工夫したりとかね。現場に出ている記者のパッションがない記事は生命感がないですからね。
そういうのは全然苦にならないし、やっぱり企画のアイデアを考えているのが一番楽しいし。編集長というのは、それからどんどんどんどん離れていっちゃうところがあって。
- 佐々木
そうすると、今は、自分で宣伝のために外に出てしまうから、毎週の細かな編集を見ていけなくて、気持ちの落ち着きどころがないわけですよね。
- 竹田
それはすごくあります。ただ、カバーだけは必ず僕が全部やるというふうに決めています。
- 佐々木
カバーというと、表紙。
- 竹田
そうです。だからビジュアルをどうするかとか、デザインをどうするか、色をどの色を使うか、コピーをどうするか、ですね。これは、全部僕だけの責任で最後までやっているんで、そういうのはまあ、自分で勝手に確保してですね、自分だけの仕事にしてるんです。
- 佐々木
ほかはもう、全部……。
- 竹田
基本的には、下の人たちに任せています。ただ、うちのスタッフに叱られるんですが、僕は編集長なのにちょっと口を出しすぎだと。自分でもそう思うときがあります。それだと下が育ちにくいし、しょっちゅう反省してるんですが、どうにも抑えきれないことがあって。もちろん、任せたケースでも、かなりの程度まで自分が直接やったケースでも、結果はすべて僕の責任ですけど。
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