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池上 彰さん
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「サン=テグジュペリの『夜間飛行』です」って言ったら
- 池上
なっていきましたね。夢中になって読みました。中学校のときにね、国語の時間に大学生の女の子が教育実習生として来たんです。最近読んだ本は何かと言われて、「はい、サン=テグジュペリの『夜間飛行』です」って言ったら、きょとんとするんです。この人、夜間飛行も読んでいないのか。なんだ、オレより読書量少ないじゃん、と思いました。そうすると、やっぱり国語の授業なんか面白くないですよね。こんなわかりきったこと。
高校のときは、高校の図書館にある岩波新書すべてを読破しようって決めましてね。
- 佐々木
自分で決めて…。
- 池上
はい。決めて、順番に読んでいったんですね。途中で本当につまらない、わけのわからない本があって、挫折しましたね。よく考えるとね、そんなの飛ばしていけばいいんだろうと思うんですけど。
- 佐々木
飛ばすということはまだそのときできなかったんですね。
- 池上
できなかったです。中学の夏休みはハヤカワミステリーシリーズの、箱に入った、新書サイズの、あったでしょう?
- 佐々木
ありました、ありました。
- 池上
夏休みなどは図書館で毎日3冊ずつ借りてきて、エド・マクベインの87分署シリーズとか、毎日3冊ずつ読みました。
- 佐々木
じゃあ外で遊ぶことは、少なかったんですね。
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