ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第62回 陰山 英男さん

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陰山 英男さん
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僕、アメリカ型って、あんまり好きじゃないんです
- 陰山
そうですね、それはもうすでにやってるんですよ。次のシステムを作りかけてるし、そのための教材作りにももう着手しています。コンピューターを使った教科書、ノートのかわりにノートパソコンを使う。黒板のかわりにデジタルボードを使う。
- 佐々木
へえ、ITも活用ですか。それに学校心理士をぜひ、取り入れて欲しいです。
- 陰山
ただ、僕はアメリカ型ってあんまり好きじゃないです。
- 佐々木
どうしてですか? 専門家が、子ども一人ひとりに注目して、小さな内から自信を持たせるような教育をしてるって、いいと思うんです。
- 陰山
僕はそれを専門家に委ねない方がいいと思ってるんですよ。朝ごはんにたとえると非常にわかりやすいんですよ。朝ごはんを食べた方が絶対にいいんですね。じゃ、絶対にいいんだったら、それを学校で出していいのかという議論なんですよ。僕は、それは要するに対症療法だと。これは家庭で食べるべきものなんだよ、というところに戻したいんです。それがね、日本の強みなんですよ。
アメリカにそういう専門家がいるっていうのは、アメリカの強みですよ。社会の成り立ちが違いますから。僕は、アイデンティティーを失った方向性は探るべきじゃないと思ってるんですね。
- 佐々木
教育も社会も、お国柄が。
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