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陰山 英男さん
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これからは、小学校から大学までをコーディネート
- 佐々木
先生は、すでに山口小学校と土堂小学校で、一定のデータを集められた。その集大成として『学力の新しいルール』をまとめられました。これからやりたいことは何ですか?
- 陰山
とにかく、正しいデータ分析なしの対策はダメだと思ったから、データをまとめたんです。僕は、僕のできることをやった、と思ってます。あとは、これをいい形で社会で役立てていただきたいという気持ちです。
- 佐々木
基本部分はそうかもしれませんが、先生の教育プログラムに触れる子どもを、少しでも増やすために、何かしていただけないんですか。
- 陰山
公務員じゃできないですよ。本を書くところまではいいんですが。でも自分で出版社を作ってはいけないし。
- 佐々木
週末に、「陰山メソッド 百ます計算塾」なんかは…。
- 陰山
あ、できない、できない。結局ね、結論として、新しい教育学が作られないといけないと思っているんですよ。シンクタンクを作って、教育学を作って、それを、今度は教育心理学などに広げていくみたいな。そして全国に教育指導法を提供していくのが次の仕事ですね。そしていろいろな地域に入っていって、地域を良くしていく。
- 佐々木
じゃ、今までの学校現場での集大成として『学力の新しいルール』を書かれたので、次のステップとしては、公職を離れて、教育シンクタンクを作られて、全国に教育、指導法を提供していく。
- 陰山
そうです。大学に入って研究者やるっていうことではない。大学と話し合いをして、そういう教育研究所を作って、そこから全国的に指導法を公布していくというのが一番いい方法だと思うんです。
- 佐々木
小学校の教育にやっぱり一番興味が?
- 陰山
いや、僕はね…、これはちょっと欲が出てきたんだけど、小学校から大学までひっくるめて、全部のシステムを入れ替えなきゃいけないなと思い始めたんですよ。小学校の段階でやるべきものと、それから中学、高校でやるべきもの、大学、全然違うでしょ。
- 佐々木
そうですね。
- 陰山
これらを全部、コーディネートする必要があるんですよね。
- 佐々木
そうなんですよね。今、おっしゃること、そのとおりで、ぜひ先生にそれをやっていただきたいと思います。特に、小学校中学年ぐらいまでの集中的な基礎を作るってことに徹底的に力を入れ続けてほしいなあ。
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