ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第49回 田中里沙さん

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田中里沙さん
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度量の大きい男に
- 佐々木
子どもの話に戻るんですけれど、どんな子どもに育てたいですか? お母さんとして。今は情報は氾濫するは、テレビの悪影響はあるは、苦労しますよね。
- 田中
そうですね。やっぱり男性なんで、度量の大きい男にはしたいですね(笑)。
- 佐々木
どうやって育てるんでしょう。うちなんかね、5歳の子に先日「お母さん、ぼくもう1回赤ちゃんになりたいな」って言われたから、どうして、って聞いたら、「もう一度人生やり直したい」って言われて(笑)。
- 田中
かっこいい(笑)。
- 佐々木
「えっ!どういうこと? あなたはまだ5歳で、いくらでもこれから好きな人生が歩めるじゃない。なにか悪いことあったの?」って聞くと「いやそうじゃなくて、やっぱり戻ればいろいろな人生があると思うんだよね」と。
- 田中
それはかっこいいですよ。
- 佐々木
全然。でも5歳にして、そんな発想や表現をどこで仕入れたんだろうか。
- 田中
よく仕入れるんですよね。やっぱり思ってみると、子どもって母親の世界観で決まるな、ってすごく思うんですよ。仕事をしているんで、接する時間は短いとはいえ、やっぱりすごく頼りにされているとは思いますしね。だからなるべくやっぱり、自分の世界をこれからも広く持ちたいと思います。
- 佐々木
田中さん自身が。
- 田中
そう。私自身が。まだまだ発展途上だと思っているので、知れば知るほど、いろいろな選択肢が世の中にはあるよ、ということを、子どもにも伝えられるかな、というふうに思っているんですね。
私は田舎で育って、親もすごく保守的なので、大人になったら地元の大学に行って、学校の先生になりなさいって言われてた。それが不満なら、お医者さんになればとか、弁護士受ければ、とかね。本当に型を決めるんですよ。それで、地元の、自宅で仕事ができるようなところにするか、公務員の人と結婚するとかね、結構保守的に、周りのおばちゃんなんかも含めて、親戚も思いっきり言うんですよね、こういう道を進むのがよかろう、みたいな。
でも今や、知れば知るほど、可能性はいろいろに求められると思うので、やっぱり人の人生を決めることはできないですし、いろいろな選択肢や情報を渡した上で、自分で決めていかれるようにしたいですね。
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