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大久保ヨシさん
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ニューヨーク5番街のサロンの経営秘話
- 佐々木
たしか、ウォーレン・トリコミって、ウォーレンさんとトリコミさんの共同経営なんですよね?
- 大久保
それと、もう一人ロクサナさんの3人。僕が飛び込んだサロンは、ウォーレンさんが経営しているサロンです。その時トリコミさんというのは、マジソン街の一等地で有名だったサロンのスーパースターだったんです。
そのスーパースターがサロンを辞めて、僕が勤めていたウォーレンさんのサロンに来たわけです。その瞬間に、マジソンのその有名サロンはなくなったほど。それぐらいすごいパワーを持った人なんです。
すると今度はダメになったサロンの前のオーナーがトリコミさんの新しいサロンに勤めに来たんです。オーナーの立場が逆になってしまった。アメリカらしいですよね。日本じゃ考えられないでしょう。
- 佐々木
本当に。それにしても。その前のオーナーも、すばらしいですね。
- 大久保
えらい! あきらめの早さというんでしょうかね。でも本当に長くやってきたから、仲間としても強かったんでしょう。僕も大好きな人です。もともと世界的にトリコミさんよりもずっと有名だった人なんですよ。
それで、僕が最初に勤めていたウォーレンさんのお店の場所から少し離れたところにサロンを出し、ウォーレンさんとトリコミさんが共同経営者になった。そこで4年か5年ぐらいかな、サロンとしての会社の力をつけてから、今の5番街の本当の一等地に引っ越しました。
- 佐々木
じゃあ、ウォーレンさんがトリコミさんと知り合ったのは、ヨシさんにとって本当にラッキーだったんですね。
- 大久保
ラッキーでしたね。なんとなく、店ごと買われちゃったような感じですね。でもその時、最初に勤めてたお店の人は70%ぐらいリストラされてしまったんです。
- 佐々木
残った30%の人にヨシさんは入っていた。
- 大久保
日本人は2人いたんですが、1人はカットされちゃいましたね。
なんかね、お店に目つきの悪い人がしょっちゅう来るなあ、って思っていたんです。僕は、“Hi!”なんて気やすく挨拶なんかして(笑)。それがトリコミさんだったんですが。会社を共同経営することが決まったので、スタッフの動きをじっと見て回っていたんですよね。で、ある日突然、「共同経営者になるトリコミさんです」って言われて。
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