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渡辺邦昭さん
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成績1位の営業マンが考える、売上の上げ方
- 渡辺
コンピュータが売れなくて悩んでいた時に、中国地方で非常に有名なめがね屋さんがシステムを入れ替えるという話があった。そこで、競合他社の営業と同じことをやっていてもダメだと思って、一週間仕入れ部門に通わせてもらって仕入れ伝票を書かせてもらうことにしました。
- 佐々木
渡辺さんご自身が社内に入って? 外部の人間が仕入れ伝票書くことをよく受け入れてくれましたね。
- 渡辺
はい、昔の話だし地方だからやらせてくれたんだと思います。今なら守秘義務の観点からも入れてもらえないだろうけど。でもそれで、伝票を実際に書き始めて4、5日すると、すごくおもしろいことがわかってきた。
- 佐々木
どんなことですか?
- 渡辺
10人ぐらい仕入れ伝票を書く人がいて、仕切りの向こう側には納品場所があるんです。納品の時には、そこに品物と納品伝票が一緒にくる。ずっと仕入れ伝票を書いていると、仕切りの向こう側から、納品される時の話がもれ聞こえてくるわけです。
- 佐々木
なるほど。中にいるから聞こえてくることがある。
- 渡辺
ある時、仕切りの向こう側で「Aが100個!」と言っているわけです。あれ? 2、3日前に「Aタイプ 80個」という仕入れ伝票を僕は、たしかに書いたのに。そこで、「おかしいな。たしか……ちょっと見せてよ」と言って見せてもらうと、納品書には100個と書いてあり、品物も100個来ている。
- 佐々木
どういうことですか?
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