ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第21回 渡辺邦昭さん

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渡辺邦昭さん
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キャリアクエストは、ドラクエなんです
- 渡辺
そうなんです。僕らはこの本をもとに今、キャリアプログラムをつくっていこうと考えています。企業の経営力の改善と、個人の能力開発。問題解決型のセールスのトレーニングとか、そういうことを通してその人たちの能力を開発しましょう、ということです。新入社員が300人ぐらい入ってくる企業で、入社時から、会社から自立できるようなキャリア自立プログラムをやりましょうとか。
- 佐々木
理想的ですが、企業がそれをするとなると、社員一人ひとりの意識改革と同時に、人事部の意識も大きく変わらなければならないということですよね。
- 渡辺
アメリカで事業計画のことをゲームプランともいうんです。
- 佐々木
そうですね。人生をゲームと表現することも多々ありますね。
- 渡辺
日本の偉い人からすると「ふざけてるんじゃない、企業はゲームじゃないんだ」というふうに思うかもしれないけれど、実は企業生活が人生だと思うとやりにくくて仕方ないわけです。でもその会社に入ってその会社のルールでやっているゲームだったらいいじゃないと思える。
そういう気持ちをキャリアの中にも持っていただいて。キャリアをクエストしているんだ、ドラクエと同じなんだと。
自分の能力をもっと高めて新しい可能性に挑戦していくという気持ちになってもらいたい。自分=企業となるから、その企業をクビになったとき、みんな自分を見失ってしまうわけで。
- 佐々木
まさにイー・ウーマンが言っている「自分で考え、自分で選び、行動していく」人になる必要があるということですよね。それを、ゲームだと思ってそのときのルールに従って、挑戦していく。わたしもそんな感じです。
- 渡辺
日本は今、変革期なんだといわれていますが、古いルールと新しくつくらなければいけないルールをどういうふうに組み合わせるのかということですね。
- 佐々木
何年ぐらいかかるんでしょうね。
- 渡辺
明治維新でも10年かかりましたからね。でも個人は、早く備えたほうが勝ちですよと。会社が、さまざまな手当ても払ってくれて、家賃も出してくれて、通勤費も全額だしてくれて……ということはもうないんだから、そんなことに文句を言っているひまがあったら、英単語の一つも覚えましょうよね、という世界だよね(笑)。
- 佐々木
イー・ウーマンは備えてますよ(笑)。たとえば交通費はどこに住んでいる人にも一律。それを家賃にあてても、何に使ってもいい。徒歩でもOK。どこに住んでいるかで金額をかえるのは不公平だと。仕事の内容で評価ということなんです。
- 渡辺
それがいいんだよね。そういうことがわかった、いいスタッフが集まってくるのでしょうね。
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