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渡辺邦昭さん
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人生の目的は?
佐々木
本当に豊かな人生なので、教えていただきたいことがいっぱいなのですが、渡辺さんの人生の目的は?
渡辺
僕にとっての「仕事」っていうのは、自分がやりたい、興味を持っているということを、みなさんと接点を持ちながら一緒にやらせていただくということ。もう少し一般的に言うならば、「自己実現」ということですよね。
もう、お金も名誉も手に入れたから(笑)、だから、今は周りのために仕事がしたい。仕事するのが楽しみでしょうがない。お正月中も「早く会社始まらないかな♪」って(笑)。
佐々木
さまざまな仕事をされていますよね、講演も、デジタルラジオ番組も。
渡辺
大学院でも教えていますし、企業での教育も。
これからは自分の個性とか能力とか興味に基づいて生きていけるような社会になっていくから、そういうことができない人は、なかなかグローバルな競争の中で住みづらい。
また、そういうことができるようなインフラに変えていかなければならない。だから、そこのところを変えていくのにつながるような仕事をしたいと。
ビジネスという観点からみると、日本ではB to Bの仕事が多いのです。だからB to Bの事業をメインにやっています。B to Cもやってみたのですが、なかなかもうけるのは難しいですね(笑)。でも、B to Bだけではカバーできないところもあるので個人のみなさんにセミナーを提供するようなこともやっています。
佐々木
企業向けの研修のほうがやはり多いということですね。たしかに、20代のころ、わたしが通訳していた個人向けの自己開発研修の参加者の平均年齢が、日本では25〜30歳ぐらいだったので、アメリカ人のトレーナーがよくぼやいてました。
40前後になって、自分のお金で学び、もう一度自分の人生を考え直して、「そうだ!」とひらめいたら人生の大きなシフトなのに、日本ではまだ若い人ばかりが学んでいる。アメリカでは、研修の参加者の平均年齢は40〜45歳ぐらいだったようで。
でも最近変化があるようですよね。学び続ける人、セルフモーティベーターが増えてきた。ewomanユニバーシティにもたくさんの人がいらっしゃいます。個人向けの学ぶ場が求められているのではないでしょうか。
渡辺
そうですね。この間も、20〜30代の女性に講演をしたんです。みなさんすごく知らないことがたくさんあったということで感心して。一流企業に勤めていらっしゃったりするんですが、これからは、夜、勉強しましょうと。
佐々木
自分から学ぼうという姿勢になってくると世の中変わりますね。自分の視点が変わるだけで、環境も違うように見えてくるし。
渡辺さん、話はつきませんが、今後一緒にお仕事させていただける機会を楽しみにしています。今日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
対談を終えて
渡辺社長はなんとも開放的でエネルギッシュな魅力にあふれていました。外資系企業の社長を歴任しながらキャリアを積み上げ、今はその体験を研修の場で若手に教える一方、ラジオのパーソナリティをしたり、本を書いたり、講演をされたり。とにかく「自分のカラダの中から元気を出すこと」が成功と幸せの基本と、忙しい中でも自ら実践されているのです。自分で書きたかった本を「監訳」などと、翻訳者になりすまして書いてしまうところも、楽しい方です。きっと今後、さまざまな形でイー・ウーマンと関わっていただくことになりそうな予感。どうぞよろしくお願いします!(佐々木かをり)
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