ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第21回 渡辺邦昭さん

21 |
渡辺邦昭さん
|
|
|
ジャック・ウェルチの言葉を聞いて
- 佐々木
それにしても、そのような評価を受けて社長に選ばれるとワクワクしますでしょ(笑)。
- 渡辺
そりゃもう。
GEでジャック・ウェルチさんの話を伺うこともありました。彼がよく言っていたのは、「部下は4つのタイプに分かれる。もっとも自分がかわいいと思っているのは、お金をかせいでくれて、自分がやろうとしていることをいつもコミュニケートしてくれる部下。
二番目は、あまりコミュニケートしてくれないけど、お金はかせいでくれる部下。三番目は、お金はかせげないけど、きちっと自分の戦略とプロセスをコミュニケートしてくれる部下。四番目は、その両方ともない部下」ということです。
- 佐々木
よくわかります。渡辺さんの場合、ご自分の部下にそう思われたでしょうけれど、アメリカ本社がまさに渡辺さんに求められたことなんでしょうね。コミュニケーションって、相手と情報を共有するためにするわけですからね。
- 渡辺
そう。以前、東大の法学部からハーバード大を出た女性をマーケティング担当に雇ったの。すごくいい資料を作るんです。
でもある日僕がダラスに出張しているとき、その彼女から国際電話がかかってきた。「わたしが一生懸命資料を作ってプりゼンに行ったら、お客さんが思うように反応してくれない。彼らは正しくないと思います」と言ってきた。
「ちょっと待て、僕たちは商売しているんだから、どんなに資料が正しくてもお客さんに興味がないならプライオリティが低いってことなんだ。何か新しいことを考えなきゃ仕方ないじゃない」という話をしたんです。結局その人6カ月で辞めちゃった。
- 佐々木
成果をつくるために、コミュニケーションをするんですものね。
10/14
|
 |
|
|