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藤野英人さん
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あっという間に2,800億円
- 佐々木
ご自身に合っているその会社を、なぜ辞めてしまったのですか? その後、ゴールドマン・サックスに移ることになった理由などについても伺えたら。
- 藤野
1999年に大きなインターネットバブルがあって、ある意味いち早くその企業に投資して大成功したという背景があるんです。
一番の辞めた理由は、自分が短期間に有名になりすぎたことです。カリスマファンドマネジャーというような言葉が出てきて、その中の一人に挙げられてしまった。
- 佐々木
全国各地で藤野さんが講演をされるというと、人々が殺到したと聞きました。
- 藤野
そうですね。歩いていると、投信の年輩の女性なんかが「運がつく」とか言って、ペタッと体を触るんですよ。関取みたいに……体は関取みたいですが(笑)。
- 佐々木
(笑)。すごい。投資先の株価がどんどん上がっていたんですね。どのくらいの上昇だったのでしょう?
- 藤野
1998年に投資した1万円が、1999年の12月には5万円になっている、5倍になっているということですね。
- 佐々木
5倍ですか! その4年半かかわっていらっしゃったファンドはいくつ?
- 藤野
その時は7つぐらいのファンドを運用していて、ピークでは一人で合計2,800億円のお金を動かしていました。
- 佐々木
わたしには想像つかない額なんですが(笑)。5倍になって2,800億円になった。つまり始めは500億円ぐらいだったものが、投資の目がよくて、そこまで増えたのですね。
- 藤野
そうですね。500億円弱ですね。200億とか300億だったんじゃないでしょうか。それで、たくさん追加していったんですね。当初はどん底だと、140億ぐらいしか運用しなかったと思うんです。それが、あれよあれよという間に2,800億円に。
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