ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第142回 吉岡徹治さん

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(株)プライム・ヒル代表、ジュニアゴルフマジック監督、代々木高等学校ゴルフ部監督
吉岡徹治さん
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心の部分にすごく力を入れて指導をしている
- 吉岡
それから、「この子を支えているのは何だ?」っていう、心の部分にすごく力を入れて指導をしているので、そこが折れないように気をつけています。もしくは、折れかかった親子。結構、挫折してうちに来る子もいるんですね。「小学校時代はすごく有名だったんだけど、中学校に入って全然結果が出なくて」とか「すごく小さい頃からやっていて、誰よりも上手かったんだけど、最近、段々いろんな人達に追いつかれてきちゃって」とか。
そういうのって、プライドも段々折れてくるし。心の弱くなる時期に、うちにちょっと来たら、その親子をもう一度磨き上げたりとか。
- 佐々木
それはすごく大切な、いいお仕事だと思うんですけど、伺っていると、やっぱり子どもだけの技術を高めるのではなくて、親子丸ごと、子どもの育つ環境を良くしてあげるっていうことに、すごく熱心でいらっしゃるんですね。親も含め周りの大人全員でその子を育てるわけだし、育てるっていうのは、たぶん子どもが安心して伸びる環境作りをしてあげるっていうことじゃないかな、と。
以前、脳科学者の茂木健一郎さんとのウィンウィン対談で、やる気の出る子どもと、やる気のない子どもって、どういう環境の違いや脳の違いがあるかってお話しをしたんです。やる気が出たときに脳の動きはよく知られているけれども、スイッチを入れる人と入れない人の違い、入れる時の脳がまだ解明されていない、ということでした。でも、そのために調べていくと、「安心環境」がカギだと。子どものやる気が出るって。
- 吉岡
そうなんですか。
- 佐々木
愛されているとか、守られていると感じると、安心して次の一歩を踏み出すんですね。自分はこの次の挑戦をしても大丈夫だ、失敗しても大丈夫だ、と。
で大人もそうですよね。信頼関係があって、安心だとすると、ちょっと次の目標に挑戦してみようかな、と思える。だから私は子どもを育てるときに、どうやったら、子どもに、自分は守られているっていう安心を感じる環境を作りつづけてあげるっていうのを意識しているんです。
- 吉岡
不安になるとダメなんですね、逆に言うと。
- 佐々木
そう。さっきのストレスとの微妙な関係もそうですが、ストレスは、ある意味、不安だったりもするんだと思うんですけど、でも、失敗しても、全員が自分から去るわけではないから怖くない、という安心な状態があれば、挑戦してみる、やる気が出る。
- 吉岡
無意識に、そういうのをやっていたのもあったかもな。
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