ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第141回 吉田和正さん

141 |
吉田和正さん
|
|
|
いろいろな状況でもベストの結果を出していく
- 吉田
具体的には、とにかく、自分がドライバー(操縦者)としてリードすることが一番大事だということを、まず思ったのです。つまりまずは自分がドライブして結果を出さなきゃいけない、だからペースをもっと上げなきゃ、と焦っていたと思います。
それで周りの人たちのペースを無視してしまったり、自分のスピードを物差しにして他の人たちを判断したり。そうすると、当然ペースが合わずに仕事がうまくいかない。そしてその対処方法もよくわからない、そんなことがずいぶんとありました。一生懸命、コミュニケーションするのですが、やっぱり自分の思いが強すぎるからか、周りとのギャップが生まれてしまう。まあ、空回りしていました。
- 佐々木
それで2年ぐらい経ったときに、あ、これは違うなと思ったということですか。
- 吉田
はい。
- 佐々木
今は、リーダーシップとは何だと。
- 吉田
それは一言では言えないと思います。けれど、やはりインテルの日本でのトップなのですから、テクノロジーに関しての知識やビジョンの実現に向けた活動、それから、組織の開発や個人の育成について、またコミュニケーションのスキルなど、いろいろな面でたくさんの仕事があります。つまり、常に全体を見ながら仕事のプライオリティー(優先度)を決めて物事を前に進めてくことが重要だと思います。仕事をしていて“これでよし!”とか、組織のマネージメントで問題がないという状態などは決してありませんし、予算は常に足りません。人的資源も同じです。つまり、簡単に達成出来るような目標はそもそもあり得ませんし、目標は常に高く、そして深く考え、新しいアイデアやイノベーティブなアプローチをしない限り、求めている成果が出ない状態をキープし続ける、そういう組織運営を心がけています。
- 佐々木
条件がそろわない中で、何をどういうふうに配分したりモチベートしたりするかっていうのが社長でありリーダーの仕事であるということですか。
10/17
|
 |

|
|