ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第138回 牧野正幸さん

138 |
株式会社ワークスアプリケーションズ 代表取締役最高経営責任者
牧野正幸さん
|
|
|
宿題を全く1回もやらなかった
- 佐々木
あの、牧野さん自身のことをお尋ねしたいんですけどね。いろいろなプロフィールを読むと、子どもの頃から成績優秀で、ずっとトップだったと。
- 牧野
勉強が得意だったわけじゃないんだけどね。やるのが得意なんだね。ああいうの、ちょこちょこっと。
- 佐々木
要領がいい。
- 牧野
要領がいいかわかんないけど。
- 佐々木
勘がいい。
- 牧野
勘がいいのかな。
- 佐々木
何をすれば次に動くかとか、合格するのかとか。そういう牧野さんが、まあ最終的に起業という道を選ぶわけだけれど、牧野さんを育ててきた環境っていうのは何が大きかったのでしょう。ご両親の教えですか。何か学びや刺激があったのか。
- 牧野
多分間違いなく家庭環境だと僕は思うんですよね。ただその家庭環境がよく、あのほら「子どもが良い子に育つには親がだめなほうがいい」とか言う人もいれば、いや、それだと本当にだめな子になっちゃう、という人もいるから、何が答えなのかわからないし、たまたま偶然の家庭環境なんだと思うんだけど。
- 佐々木
どういう家庭環境ですか?
- 牧野
うちの場合は基本的に自由だったんだよね、何でも。人様に迷惑かけなかったら何してもいいです型だったので、非常に自由度が高くて、あの、自由度高いわりには人様に迷惑かけたってすぐに殴ったり、蹴ったりは結構あったんだけどね、親は。だけどまあ基本的に他人と比較しないわけです。だから、たとえば先生に褒められることが大事っていうふうには親は絶対に言わなかった。
だから僕はずっと、宿題を全く1回もやって行かなかった。そうすると必ず先生に呼び出されて。「なんであんたは宿題をやらないの」って親に聞かれて、「いや、意味無いから」って答えても、親は「また先生に怒られても知らないよ」っていう感じ。だから怒られても知らないんだけど別に私は怒らないっていう、そういう環境だった。
- 佐々木
それは小・中・高?
- 牧野
ずーっと、ずっと。客観的にやらなくていいものはやらなくていいんだから。そんなことは誰に言われてもやらない、みたいな。だから小学校のときはその成績優秀っていう意味がちょっと違うけど、いつも1とか2とか。
- 佐々木
通信簿ですか。
- 牧野
もう通信簿なんか、もういつもなんか「2、2、2、2、2」っていっぱいもらってました。だから2以外とるのは体育とかだけで。
- 佐々木
先生からの評価が低いっていうこと?
- 牧野
めちゃくちゃ低かった。
- 佐々木
だけど成績優秀っていうのは、上に、まあ中学・高校になったときに良くなった。
- 牧野
中学生とかになったらテストがあるんで、テストの点数が非常に良くなるから成績も非常に悪くできなくなる。小学校のときは本当にひどくて、親は真顔で「あんたの学校って3段階評価なの?」って。「なのに何で体育だけ4なの?」みたいな。
- 佐々木
飛び出てる。中学・高校で成績が良かった理由は何ですか。授業は一生懸命聴いているっていうこと? 自分で勉強はしてるんだ。
- 牧野
そう、自分で勉強するからね。理解もできる。ただ学校の中でしか勉強してなかったけどね。授業中に一生懸命勉強してた。向こうだって教えたこと以外は試験に出さないし。
13/20
|
 |
|
|